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IoT先進国フランスの技術を活用したプラットフォームを提供―インターポレーション

2018年6月4日(月)杉田 悟(IT Leaders編集部)

インターポレーションは2018年5月31日、ノンコーディングのIoTプラットフォーム「Interpolation Platform」を発表した。ネットワーク管理からデータの可視化、複数クラウドサービスの一括管理する機能を搭載した、一気通貫のIoTプラットフォームとなっている。サービス開始は6月15日。

 インターポレーション(Interpolation)は、日本とフランスとの合弁で2015年11月に設立されたベンチャー企業で、欧州の中でもドイツと並んでIoT先進国といわれるフランスの技術をベースに、アジア地域で主に工業用IoTプラットフォームを提供している。最近は表立って取り上げられる機会は減っているが、いわゆる省エネ対応に強みを持つIoTプラットフォームであることが、Interpolation Platformの特徴といえる。

 Interpolation Platformは「運用担当者・ユーザー企業向け」を謳っている。操作性重視のUI/UXを装備し、ノンコーディングでセンシングからレポーティングまでをカバーしたワンストップのIoTシステムを構築できる。

 IoTプラットフォームを構成するのは、「NOCXX(ノックス)」「VIZIXX(ビジックス)」「STACXX(スタックス)」という3つのツール。現場のセンシングデータをデバイス管理ツールのNOCXXで管理・制御、NOCXXと連携した可視化ツールVIZIXXがデータを可視化できるフォーマットに変換する。ストレージ管理ツールのSTACXXは、複数のクラウドに跨るデータストレージを同時管理する。

図1:Interpolation一気通貫プラットフォーム(出典:インターポレーション)
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 NOCXX は、IoTにおけるコアな通信技術であるLPWA(Low Power Wide Area=省電力広域無線通信技術)ネットワークを構築するためのゲートウェイやセンサーを登録・削除、監視・制御するためのデバイス管理ツール。現在は、省電力・長距離通信規格であるLoRaWANのみに準拠しているが、今秋をめどにLTE-M、NB-IoT、Sigfoxなどのプロトコルにも対応する。また、NOCXXにはAPIが用意されており、既存のアプリケーションからNOCXXをコントロールすることも可能となる。

図2:ネットワーク管理ツール NOCXX(出典:インターポレーション)
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 VIZIXXは、センサーデータを可視化するツール。各グラフや数字ディスプレイ、地図データを表示し、データの必要性や傾向を判断する。インターポーションが、物流、環境、ヘルスケア、インフラなど業種別に開発したアプリケーションに接続して利用することになる。対応カテゴリーは、今後拡大していく予定だ。

図3:データ可視化ツール VIZIXX(出典:インターポレーション)
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 STACXXは、ストレージベースのマルチ・クラウド管理ソリューション。広報の中崎洋一氏によると、「一般的にIoTでは、収集したデータの性質から複数のクラウドにストレージすることが多く、管理が煩わしくなりがち」だという。STACXXは、複数クラウドの機能や価格を常時モニタリングし、一括管理する管理コンソールを提供する。Microsoft Azure、AWS、仏OVHなど、パブリッククラウドサービスへの対応を順次進めていくとしている。

図4:マルチ・クラウド管理ツール STACXX(出典:インターポレーション)
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 インターポレーションは、設立して3年足らずの若い企業だが、IoT普及が進んでいるフランスの技術をベースに独自開発したIoTプラットフォームを展開する注目の企業だ。欧州でIoTといえば、SAPやシーメンスのドイツというイメージが強い。しかし、ミシュランやルノー、エアバス、ダッソーなどグローバルな製造業を多く抱えるフランスでは、早くから工業分野、エネルギー分野でIoTへの取り組みが進んでおり、成果も上がっている。

 フランス生まれの左舘経明社長は日本に拠点を置き、フランスのIoT技術をベースにしたIoTプラットフォームをアジアで展開しようとしている。すでに日本でも大手企業との実証実験段階にあり、省エネ対応が進んだIoTプラットフォームとして早いうちにキャッチアップしておく必要がある。

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