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[イベントレポート]

“データコンシェルジェ”がデータ統合の解を導く――インフォマティカが目指すデータ統合の将来

Informatica World 2018

2018年6月4日(月)末岡 洋子(ITジャーナリスト)

多種多様なデータの管理・統合にまつわる問題がいっそう複雑化している。新手ではないが、なかなか解決できないこの課題に対し、米インフォマティカ(Informatica)はどのような戦略と製品をもって解を示しているのか。同社エグゼクティブバイスプレジデント兼CPO(最高製品責任者)のアミット・ワリア(Amit Walia)氏によると、メタデータとAIがカギを握るという。目指すはWeb検索やAIアシスタントのようなコンシューマー向けサービスのごとく、誰もが簡単にデータを統合できる世界だ。

 「新しいデータソースがあります。統合しますか?」とAI(人工知能)による“データコンシェルジェ”から提案があり、担当者が「OK」と答えると、自動でデータの統合がはじまる。――現在、インフォマティカがそのような機能の開発に取り組んでいる。数年前と比べてITシステムやアプリケーションの数が大幅に増え、それらの連携はスパゲッティのように複雑怪奇にこんがらがっている。それをAIの力で簡単にするという構想だ。

写真1:インフォマティカの製品・技術を統括するエグゼクティブバイスプレジデント兼CPOのアミット・ワリア氏

 米ラスベガスで開催された年次コンファレンス「Informatica World 2018」のクロージング基調講演に、エグゼクティブバイスプレジデント兼CPO(最高製品責任者)のアミット・ワリア氏が登壇。同氏はインフォマティカが考えるデータ統合の将来について語った(写真1)。

「データ管理はコンシューマーアプリと同じようにシンプルであるべき。コンシューマーの世界では、検索して精度の高い回答が得ることが実現しているが、企業システムはこの状態にはほど遠い」とワリア氏、この状態を解決すべく研究開発を進めているという。

 「将来のInformatica製品はこうなる」として、ワリア氏はデモを披露。顧客が運用するシステム全体を俯瞰し、一部の地域にズームして特定の顧客のデータウェアハウスの状態を確認したり、データへの評価やリスクを可視化したりするさまが示された(画面1)。目指すのは、スマートフォンの「Google Maps」上で自在に地図を操作する、あのおなじみの感覚だ。

画面1:デモでは、Google Mapsの地図ナビゲートのように、データをナビデートする世界が示しされた。自社のシステムのデータの状況を俯瞰できるもので、画面はデータフローから「Customer 360」がどのシステムに接続しているかを視覚的に表示している
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 AIや、スマートスピーカーでおなじみとなった音声認識もデータマネジメントを前進させる重要な要素だ。2017年に発表したデータマネジメントのためのAIエンジン「CLAIRE」に音声インタフェースを組み合わせたものだ。デモでは、新しいデータソースをCLAIREが自動的に検出し、インフォマティカのマスターデータ管理(MDM)ツール「MDM – Customer 360」に加えるかどうかを管理者に問い合わせる“データコンシェルジェ”の機能が示された(画面2)。

画面2:CLAIREを使ってデータ統合を自動化するデモ。Walia氏は「人間を置き換えるのではなく、補完、支援するもの」と説明した
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