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[インタビュー]

IoTとデータマネジメントは密接不可分―米ガートナーのアナリストが語る

2018年6月18日(月)田口 潤(IT Leaders編集部)

「IoTはこれから本格化する。CIO、情報システム部門はデータマネジメントの再考を急ぐべきだ」――。米ガートナー(Gartner)のバイスプレジデント兼最上級アナリストでデータ&アナリティクスを担当するテッド・フリードマン(Ted Friedman)氏はこう話す。だがIoTとデータマネジメントがどう関係するのか。再考するにしても、どうすべきだと言うのか? 同氏に聞いた。

――まずIoTに関する状況をどう認識しているかを教えて下さい。
 
 

 IoTではあらゆる物理的なオブジェクトが対象になります。工場の機械やポンプ、照明機器、自動車から建造物や人が身につけるウェアラブルなど非常に多様で、これまでにない極めて広範囲に分散したデータのソースです。しかも今のIoTは産業分野が中心ですが、データソースの観点から言えばそれは3分の1に過ぎません(図1)。

写真1:米ガートナーのテッド・フリードマン氏。バイスプレジデント兼最上級アナリストでデータ&アナリティクスを担当する
図1:IoTは黎明期。これから本格化する(出典:ガートナー)
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 残る3分の2は消費者側にあります。家庭用のエネルギー管理やホームセキュリティ、ホームオートメーションなどです。欧米や日本における企業の多くは、産業分野に着目していますが、消費者向けには目が向いていませんでした。したがって、これから残る3分の2のデータソースに直面することになります。このことがデータに関する新しい、様々な課題をもたらすことは確実であり、CIOやIT部門はそれに向けて準備する必要があります。

――しかし、CIOや情報システム部門は主にITを担っており、産業用途のOT(オペレーショナルテクノロジー)は別の部門が担うケースが多いのが実情です。消費者向けもマーケティング部門や営業部門が見ている。準備と言っても何をすればよいのでしょうか?

 その点は米国企業などでも同じで、世界共通の問題です。工場や物流などの現場部門とIT部門が十分に協力するケースは多くはありません。例外はありますが、ITとOTの人たちが会話すらしないのが実情と言っていいでしょう。工場や現場部門は専門性の高い、特定の要求に応える技術を必要としてきましたし、それぞれの用途に最適なOTを構築しているので当然です。

 しかし時代も技術も大きく変わっています。物理的なオブジェクトとITのプロセスはつながらなくてはなりません。顧客や消費者とも同じです。幸い、ビッグデータ、オープンソース、クラウド、無線技術といった今日のITはOTにも使えるようになっています。ですから現場とIT、消費者をすべてつなぐべきなのです。その役割を担うのはIT部門であり、CIOでしょう。

――なるほど。では準備について、もう少し詳しくお聞きします。あなたは講演の中でIoTの課題に関して「データの増加」「複雑性の上昇」「接続数の増加」の3つを指摘しています。それぞれについて、どう準備するとよいでしょう。

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