[市場動向]

NEC、KDDI、日立が、総務省の「革新的AIネットワーク統合基盤技術の研究開発」を受託

2018年7月25日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NEC、KDDI、日立製作所は2018年7月24日、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)と共同で、平成30年度総務省情報通信技術の研究開発に係る提案の公募における「革新的AIネットワーク統合基盤技術の研究開発」について提案を行い、採択されたと発表した。今後、本研究開発の「課題I」(AIによるネットワーク運用技術)、「課題II」(AIによるネットワークサービス自動最適運用制御技術)について取り組んでいく。

 革新的AIネットワーク統合基盤技術の研究開発の目的は、安定した通信インフラを提供するために、サービス要件定義、回線設計、ネットワーク設定、障害監視、復旧作業といった、通信サービスのライフサイクル全般の自動化を実現することである。

図1:通信サービスに関わるライフサイクル管理の範囲(出典:NEC、KDDI、日立製作所)

 次世代通信システムである5G時代においては、IoTやコネクテッドカーなどのように多様化するサービスの要件に柔軟に対応できるように、NFV(仮想アプライアンス型のネットワーク装置)が代表するネットワーク仮想化が不可欠になる。この一方で、通信設備を対象とした仮想化技術は途上段階であり、障害対応が複雑化する懸念がある。

 こうした中、今後さらに複雑化するネットワークの設計、制御、運用に対する方策として、機械学習などのAI技術を適用する。これにより、多種多様なサービス要件を満たし、かつ安定した通信インフラを提供できるようになるとしている。革新的AIネットワーク統合基盤技術の研究開発では、こうしたネットワーク構築・運用技術の確立を目指す。

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