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ワタミが「6次産業」推進でMD改革―インフォアのクラウドERPで実現へ

2018年9月21日(金)IT Leaders編集部

「6次産業」モデルを掲げてMD(マーチャンダイジング)改革に取り組む大手外食チェーンのワタミ。同社は海外を含むグループ統括のサプライチェーン管理プラットフォームとして、インフォアジャパンの「Infor CloudSuite Food & Beverage」を採用した。2018年7月18日に、インフォアジャパンが発表した。

 インフォアが業界特化型のERPとして展開するCloudSuiteは、Retail(小売)、Public Sector(公共)、Chemicals(化学)、Hospitality(接客)など21業種向けに用意されているが、現在国内でリリースされているのは、Automotive(自動車)、Business(中小規模非製造)、Fashion(ファッション)、Industrial Machinery(大規模組立製造業)、Industrial(中小規模製造業)とFood & Businessの6業種。今回ワタミが採用したInfor Cloudsuite Food & Beverageは、食品・飲料業界に特化したもの。

 ワタミは、居酒屋などの外食事業で知られるが、グループとして宅配弁当や農業から食品加工業まで幅広く手掛けてきた。有機農業、畜産・酪農事業の「1次産業」、製造・加工の「2次産業」、流通・販売の「3次産業」を一貫してグループで運営・管理する「6次産業」という独自の産業モデルを打ち出し、収益体制強化のためにMD(マーチャンダイジング)改革に取り組んでいる。

図1:ワタミが目指す「6次産業」モデル(出典:ワタミ)
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 MD改革の中核に据えているのが、サプライチェーン管理(SCM)プラットフォームの再構築である。従来のSCMシステムは、業務拡大に合わせてカスタマイズを繰り返してきたため、MD改革に伴うビジネス戦略の変更に柔軟に対応できていなかった。そこで新たなSCMプラットフォームを検討、MD改革の要件に合致したInfor CloudSuite Food & Beverageを採用することにした。

 Infor CloudSuite Food & Beverageは、製品レシピ管理、プロセス型生産管理、倉庫管理、トレーサビリティ対応、品質コンプライアンス機能など、食品・飲料業界に必要となる機能を基本機能として備えている。さらに、海外展開を行うワタミグループに必須となるマルチサイト機能や生産計画立案支援機能、V型といわれる構造のBOM(部品表)対応といった業界特化型の機能がカスタマイズなく利用できる点、柔軟性や拡張性に長けたクラウドサービスである点などが評価されたとしている。

CloudSuiteの特徴は

 CloudSuiteはAWS上で展開されており、AWSの機能を活用した新たなサービスも提供されている。「Birst BI」は、ビッグデータ分析のためのアナリティクスソリューション。「エンタープライズBIとセルフBIツールのいいとこ取り」したようなBIツールだとしており、データ準備からレポート設計、可視化までカバーする。

 「Infor Coleman」はAIソリューション。データカタログ、データレイク、音声認識のデジタルアシスタント、AIツールセットであるA.I. PaaS、Birst、APIゲートウェイなど、主にAWSのリソースを活用したコンポーネントで構成されている。業種別のCloudSuiteに合わせて、業種特化型のAIを組み込んでいきたい考えだ。

 現在Colemanは研究開発期間で、Birstとともに2018年末から2019年初めにかけて実装される予定だ。ワタミのInfor Cloudsuite Food & Beverageの本格稼働は2019年後半を予定しているので、MD改革にビッグデータやAIなどのデジタルソリューションを活用することも可能になる。

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ワタミが「6次産業」推進でMD改革―インフォアのクラウドERPで実現へ「6次産業」モデルを掲げてMD(マーチャンダイジング)改革に取り組む大手外食チェーンのワタミ。同社は海外を含むグループ統括のサプライチェーン管理プラットフォームとして、インフォアジャパンの「Infor CloudSuite Food & Beverage」を採用した。2018年7月18日に、インフォアジャパンが発表した。

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