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[事例ニュース]

データバックアップの管理負担を軽減、成城大学とCNCIが米Rubrikのバックアップ製品を評価

2019年3月6日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

バックアップ専用アプライアンスを手がけるルーブリック・ジャパンは2019年3月6日、会見を開き、国内事例を紹介した。ユーザーとして成城大学とコミュニティネットワークセンター(CNCI)の2組織の担当者が登壇し、アプライアンスの導入効果を説明した。なお、2019年2月18日にはアプライアンスのOSが新版になり、Oracle DatabaseのインスタントリカバリやNASのクラウドアーカイブといった機能を利用できるようになった。

 米Rubrik(日本法人はルーブリック・ジャパン)は、データバックアップソフトをストレージ内蔵サーバー機にインストールした、バックアップ専用アプライアンスを手がけるベンダーである。ソフトウェアやストレージなど、データバックアップに必要な要素をすべてアプライアンスに統合している(写真1)。ハードウェア一体型だけでなく、各種のサーバー仮想化環境(VMware/Hyper-V/Nutanix)で動作する仮想アプライアンス版も用意している。

写真1:「Rublik r6404アプライアンス」の外観写真1:「Rublik r6404アプライアンス」の外観
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 製品の特徴の1つは、HCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)のように、バックアップ先となるストレージ領域に分散ファイルシステムを採用したことである。アプライアンス機器の台数を増やすスケールアウトによってバックアップ領域を増やせる。ライセンスはバックアップ対象には依存せず、バックアップ容量が許す限り、任意のデータをバックアップできる。クラウドにデータをアーカイブ保管する用途に向け、オブジェクトストレージとのゲートウェイ機能も提供する。

バックアップソフトの入れ替えでバックアップの管理負担を解消

写真2:成城大学のメディアネットワークセンターで課長を務める五十嵐一浩氏写真2:成城大学のメディアネットワークセンターで課長を務める五十嵐一浩氏
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 記者会見では、ユーザーの1社として、成城大学のメディアネットワークセンターで課長を務める五十嵐一浩氏(写真1)が登壇した。成城大学は、VMware仮想サーバー(ストレージは分散ストレージのVMware vSAN)の環境を運営しており、データを大学キャンパス(東京都世田谷区)と沖縄県のデータセンターとの間でレプリケーションしている。米Rubrikのアプライアンスを導入することによって、それまでのデータバックアップの課題を解消した。

 成城大学が以前使っていたデータバックアップソフトは、重複排除機能を持ったデータバックアップソフト「EMC Avamar」と、VMwareが無償で提供していた「vSphere Data Protection」(VDP)である。

 以前は、データバックアップで利用するプロキシサーバーのプロセスが落ちるといった事象があり、データバックアップソフトの管理負担が大きかったという。一方、米Rubrikのアプライアンスでは、プロキシサーバーのようなプロセスは不要である。「仮想マシンごとにSLAのポリシーを決めれば、あとは勝手にバックアップをとってくれる。運用していて負担にならない。米Rubrikのアプライアンスを導入していることも忘れてしまう」(五十嵐氏)。

ラックへの設置時間を含めて45分以内に初期導入が完了

写真3:コミュニティネットワークセンター(CNCI)の技術本部サーバグループでリーダーを務めるニコライ・ボヤジエフ氏写真3:コミュニティネットワークセンター(CNCI)の技術本部サーバグループでリーダーを務めるニコライ・ボヤジエフ氏
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 記者会見では、米Rublikのアプライアンスを導入したもう1つのユーザー事例として、コミュニティネットワークセンター(CNCI)の技術本部サーバグループでリーダーを務めるニコライ・ボヤジエフ氏(写真2)も登壇した。CNCIはケーブルテレビ事業やインターネット接続プロバイダ事業などを営んでいる。2017年にサーバー仮想化基盤を構築し、100台以上の仮想サーバーを動作させた。これに合わせて、データバックアップの仕組みも米Rubrikのアプライアンスに統合した。

 CNCIは、米Rubrikのアプライアンスのメリットとして、導入や管理が容易な点を挙げる。「ラックへの設置時間を含めて45分以内に初期導入が終わり、バックアップを開始できた」(ニコライ氏)。サポートの応答が速いこともメリットである。不要なデータをサポートに依頼して削除してもらうケースでは、問い合わせから5分以内に応答が返り、すぐに遠隔操作で削除してもらえたという。

 ニコライ氏は、システムが停止した際のリカバリの容易さもメリットとして指摘する。「APIを介してバックアップデータを格納した領域を外部ストレージとしてマウントし、Storage vMotion(仮想サーバーイメージをストレージ間で移動させるVMwareの機能)で数秒でリカバリできた」(ニコライ氏)。

OS新版をリリース、Oracle DBのインスタントリカバリなどが可能に

 なお、ルーブリック・ジャパンでは、直近の2019年2月18日に、バックアップアプライアンスのOS新版「Andes 5.0」をリリースしている。新機能の例として、Oracle Databaseのインスタントリカバリ(一時的にアプライアンスをライブマウントしてストレージとして利用してシステムを立ち上げる)機能を追加した。また、NAS(ファイルサーバー)をクラウドにアーカイブするNAS Direct Archive機能を追加した。

 NAS Direct Archive機能は、インデックスとキャッシュをアプライアンス上に配置し、実データをクラウドに置く。これにより、データを取り出す際の応答性能を保ちつつ、低コストでファイルサーバーをバックアップできる。成城大学の五十嵐氏とCNCIのニコライ氏も、NAS Direct Archive機能に興味を持っているとした。

 国内の販売代理店は3社で、ノックス、東京エレクトロンデバイス、ネットワールド、である。

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Rubrik / バックアップ / BCP/DR / 成城大学 / CNCI

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