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[ユーザー事例]

J.フロントリテイリングがG Suiteを全社導入、エバンジェリスト400人を任命して浸透を図る

ワークスタイル変革の推進でチェンジマネジメントを実践

2019年3月14日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

百貨店やファッションビルなどを傘下に持つJ.フロントリテイリングは、社員の働き方を変えてコラボレーションを推進する施策として、クラウド型オフィスアプリケーション/グループウェア「G Suite」を導入した。グーグルが推奨する「チェンジマネジメント」の手法を実践したことによって、スムーズに導入できたとしている。

 J.フロントリテイリングは、社員の働き方を変えてコラボレーションを推進する施策として、G Suiteを導入した。この導入事例の特徴の1つは、G Suiteを現場にスムーズに導入して定着させるための工夫として、グーグルが推奨する方法論である「チェンジマネジメント(Change Management)」を実践したことである。

 チェンジマネジメントとは、仕事のやり方を変える新しいテクノロジーを導入するにあたって、こうした変化をスムーズに受け入れられるようにする管理手法である。グーグルでは、「人のケアに焦点を当てながら、体系的に変化プロジェクトを進める方法」としている。

 チェンジマネジメントには、大きく4つの柱がある(図1)。(1)関係者を巻き込む(トップや部課長の支援)、(2)組織分析(アンケートなどによって変化の影響を分析)、(3)コミュニケーション(メリットを社員に伝える)、(4)教育(内容や提供チャネルを工夫して学びやすく)、である。J.フロントリテイリングでは特に、(1)の関係者を巻き込むプロセスにおいて、現場のエバンジェリスト(Evangelist:伝道者)を上手に使うことで導入がスムーズに進んだ、としている。

図1:チェンジマネジメントの4つの柱(出典:グーグル)図1:チェンジマネジメントの4つの柱(出典:グーグル)
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写真1:J.フロント リテイリング、グループデジタル戦略部あたらしい幸せ発明部インフラ企画担当の土屋真弓氏写真1:J.フロント リテイリング、グループデジタル戦略部あたらしい幸せ発明部インフラ企画担当の土屋真弓氏
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 「エバンジェリストが一番効果があった。本当によく機能している」と、J.フロント リテイリング、グループデジタル戦略部あたらしい幸せ発明部インフラ企画担当の土屋真弓氏(写真1)はエバンジェリストの重要性を指摘する。社員1万2000人のうち400人をエバンジェリストに任命し、全社導入の半年前からG Suiteを使ってもらった。

 利用する機能に応じて、2つのフェーズに分けて導入した。まずは、個人の仕事をスピードアップさせる機能として、メール(Gmail)やカレンダー/スケジューラー(Google カレンダー)、ビジネスチャット(Google ハングアウト)などを使い始めた。2017年7月のことである。続いて、チームのコラボレーションを促進する機能として、Googleドライブで資料を共有したり、シフト表を共同編集したりするようにした。

 G Suiteの導入前には、7000人を対象にアンケートを実施した。これによると、メールの容量の少なさに不満を持っている社員が多かった。メールを社外から確認できないことへの不満もあった。百貨店からの返答では、社員間での情報の伝達が難しいことが挙がった。当時は、シフト表も手動で作成し、紙で配付していた。朝会時の通達も紙だった。

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J.フロントリテイリングがG Suiteを全社導入、エバンジェリスト400人を任命して浸透を図る百貨店やファッションビルなどを傘下に持つJ.フロントリテイリングは、社員の働き方を変えてコラボレーションを推進する施策として、クラウド型オフィスアプリケーション/グループウェア「G Suite」を導入した。グーグルが推奨する「チェンジマネジメント」の手法を実践したことによって、スムーズに導入できたとしている。

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