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ファンケル、SAP ERPの保守サポートを第三者保守のリミニストリートに切り替え

2019年3月19日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

無添加化粧品や健康食品を製造・販売するファンケルは、SAP ERP 6.0の保守サポートを第三者保守サービスのリミニストリート(Rimini Street)に切り替えた。これにより、現在安定して使用中のSAPアプリケーションを15年間にわたって運用できるようになったほか、年間保守サポート費用を従来の50%に抑えられるようになった。リミニストリート日本法人が同年3月19日に発表した。

 ファンケルは、2006年に「SAP R/3」を会計、販売、物流、品質管理、在庫管理、人事、生産管理の用途で導入した。生産ラインから上がってくるデータを営業部門などの他部門で利用するための基盤として運用していた。

 2011年に、ベンダーの要請に基づき、「SAP ERP 6.0」にアップグレードした。この際の最大の課題は、多額の費用と時間がかかったことである。また、ファンケルはシステムを大幅にカスタマイズしていたが、カスタマイズ部分に対するベンダーのサポートが得られなかったという。

 経費とサポート内容のバランスに不満を感じたため、必要のないライセンスを削除してサポート費用を削減する交渉を行った。ところが、これに対して新たなライセンス導入を提案され、対応への不満はさらに高まった。

 こうした状況下で、代替案を検討した。ファンケルが求めたのは、保守サポートの向上と費用削減、バージョンアップのタイミングを自社でコントロールできること、などである。

 リミニストリートへの切り替えによって削減した費用を、これまでイノベーションの弊害となっていた、顧客管理や販売システム・通販・店舗販売・オンライン販売システムの更新と刷新に投資する。さらに、新たなセキュリティシステムなどの導入を進めていく。

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