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ヤマハ、オフィスの会話をマスキングしてプライバシーを守るシステム

2019年3月20日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ヤマハは2019年3月19日、“聞かれたくない会話”を独自の情報マスキング音などでカモフラージュして会話のプライバシーを守る「スピーチプライバシーシステム」の新モデル「VSP-2」を発表した。価格(税別)は、専用スピーカー「VSP-SP2」2台が付いて17万8000円。専用スピーカー単体では1台あたり2万8000円となっている。

 ヤマハの「スピーチプライバシーシステム」は、会話音声などをマスキング音などでカモフラージュして会話のプライバシーを守るシステムである。初代モデルの「VSP-1」は、会話に含まれる個人情報を他人に聞かれないように、主に薬局や病院などの小規模スペースに向けて2011年に提供を開始した。

写真1:ヤマハ スピーチプライバシーシステム「VSP-2」(B)ブラックの外観(出典:ヤマハ)写真1:ヤマハ スピーチプライバシーシステム「VSP-2」(B)ブラックの外観(出典:ヤマハ)
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 今回、オフィスでもマスキングのニーズが高まっていることを受けて、オフィスに設置しやすい新モデル「VSP-2」を開発した(写真1)。アンプとスピーカーを分離し、スピーカーは手のひらに乗るサイズで170gと軽量にしたことで、オフィスの壁や天井などに容易に取り付けられるようになっている。

 別途、専用スピーカー「VSP-SP2」を追加することによって、最大4台までスピーカーを増やせる。これにより、約100平方m(約30坪)のオープンスペースといった中規模エリアでも利用できる。

マスキング音と環境音などを自由に組み合わせて使う

 情報マスキング音は、ヤマハが人の会話音声から独自に合成した。これに、川のせせらぎなどの「環境音」や、楽器音などの「演出音」を組み合わせて使う。環境音と演出音は、それぞれ4種類の中からシーンに合わせて自由に組み合わせることが可能。設置環境に合わせて情報マスキング音の比率を調整できる。

 オフィスでは、会話の内容を第三者に聞かれないようにする漏洩対策と、集中したい時に周囲の雑音が気にならないようにする侵害対策の、2つのニーズがある。その背景について同社は、オフィスのオープン化やWeb会議の普及によって、会話の内容を誰かに聞かれやすくなっていることを挙げている(写真2)。

写真2:打ち合わせスペースから漏れる会話内容をカモフラージュしてプライバシーを守る(出典:ヤマハ)写真2:打ち合わせスペースから漏れる会話内容をカモフラージュしてプライバシーを守る(出典:ヤマハ)
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 また、静かすぎて人と話しづらい環境をマスキング音によって改善する使い方もある。情報マスキング音を調整することによって、森の音や川のせせらぎの音の中でリラックスした会話を楽しんだり、人の声を中心としたカフェのような喧騒感の中で気兼ねなく話せる環境を演出したりできる。

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ヤマハ / 情報漏洩対策

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