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トラスコ中山、基幹システムをSAP S/4HANAに刷新、見積回答の自動化などを図る

2019年3月29日(金)IT Leaders編集部

機械工具卸業大手のトラスコ中山は2019年3月28日、基幹系業務システムの更改および新規プロジェクトを開始した。先進テクノロジーを活用したビジネス変革を推進する。2020年1月の稼働開始を目指す。

 トラスコ中山は、年々増加するビジネスボリュームへの対応スピードを向上するとともに、得意先や仕入先へのサービスを向上するため、社内で部門をまたいだプロジェクトチームを2017年10月に立ち上げた(図1)。ERPソフトウェアには、独SAPの「SAP S/4HANA」を採用した。SIを請け負うのは日本IBMで、コンサルティングから要件定義、システム構築まで一貫して支援する。

図1:トラスコ中山による基幹システム刷新のポイント(出典:トラスコ中山)図1:トラスコ中山による基幹システム刷新のポイント(出典:トラスコ中山)
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 トラスコ中山では、顧客が「必要なものを」「必要な時に」「必要なだけ」届けることを目指し、取扱商品の拡充および即納体制の強化を継続的に行っている。一方、多様な商材への対応や、各種問い合わせへの回答、取引先ごとの価格設定の対応などにおいて、業務が複雑になっていた。

 今回のプロジェクトで同社は、自社内の業務改革と並行し、顧客の利便性向上につながる新サービスを立ち上げ、ビジネス変革を図っていく。具体的には、主要改革テーマである3点の実施(表1)と、新規サービス「MROストッカー」を開始するという。

表1:基幹システムの改革ポイント
改革 改革の概要
見積回答の自動化 1日数万件を人手で対応している見積業務に先進テクノロジーを適用し、自動/半自動化する。社内業務工数を削減し、顧客に対して、より迅速に回答できるようにする
適正商品価格の自動算出 商品特性別や得意先別に日々手作業で更新をかけ続けていた特価のマスター更新業務を、統計に基づき自動算出する。これにより社内工数の低減と更新漏れを防ぐ。さらに、顧客に対して適正価格を常に提供できる仕組みを準備する
仕入先との連携強化のためのポータル構築 見積や納期確認などの仕入先との連携業務を、Webポータル形式で実装する。これにより、効率化とタイムリーな情報連携を促進する。以前は、電話やFAXなどのアナログな人的対応でやり取りを行なっていた

 新規に構築するMROストッカーは、工場内の生産現場などに、取扱商品各種を取り揃えるサービスである。顧客が欲しい時にすぐに商品を使えるサービスを新設し、販売店の即納を支援する。

 今後実現する機能として、注文、決済、在庫管理などの作業をICタグやスマートフォンを利用して簡単に行えるような仕組みや、膨大な顧客データ・天候データを分析し現場に最適化された商材を提供する。

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