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インサイトテクノロジー、移行先DBで既存SQLの実行をテストする「Database Testing」をリリース

2019年4月10日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

インサイトテクノロジーは2019年4月10日、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の移行に伴うSQL書き換え支援として、現状のSQLが通るかどうかをテストするツール「Insight Database Testing V1.0」を発表、同日提供を開始した。価格(税別)は、本番環境で動作している移行前データベースのCPUコアあたり20万円(3カ月間)から。初年度販売目標は、ライセンスが1億5000万円で、コンサルティング費用などを含めて2億円としている。

 インサイトテクノロジーのInsight Database Testingは、RDBMSを移行する際に、現状のSQLが移行後のRDBMSでも利用できるかどうかを実際に試してテストするツールである(図1)。仮想アプライアンスの形で提供する。既存のデータベースのメモリー領域から実際のSQLを抽出し、これを移行後のデータベースに対して試し、エラーになったSQLの一覧を表示する。エラーの内容や応答性能なども分かる。

図1:Insight Database Testingの概要。本番データベースサーバーのメモリー領域から実際のSQLを抽出し、移行後のデータベースで実行できるかどうかをテストする(出典:インサイトテクノロジー)図1:Insight Database Testingの概要。本番データベースサーバーのメモリー領域から実際のSQLを抽出し、移行後のデータベースで実行できるかどうかをテストする(出典:インサイトテクノロジー)
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 背景には、ユーザー企業から依頼を受けるデータベース移行コンサルティングの案件数が増加している状況がある。この需要を支援するツールとして、SQLのテストツールを製品化した。データベース監査ソフト「PISO」の技術を流用し、データベースサーバーのメモリー領域から現状のSQLを抽出する。アプリケーションが動的に生成するSQLについても抽出できる。

 エラーが出た個々のSQLについては、SQLごとにシンタックス(記述)エラーなどのエラー内容を表示する(画面1)。Insight Database Testingの画面上で個々のSQLを修正し、その場で再度データベースにアクセスしてテストできる。こうして1つ1つのSQLを修正していく。Insight Database Testing自体はSQLの自動生成機能を備えないため、手動で生成するか、外部のSQL移行ツールを利用して修正する。

画面1:Insight Database Testing V1.0の画面。エラーが出て実行できなかったSQLの一覧を表示している(出典:インサイトテクノロジー)画面1:Insight Database Testing V1.0の画面。エラーが出て実行できなかったSQLの一覧を表示している(出典:インサイトテクノロジー)
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 外部の移行支援ツールを組み合わせることで、移行テストを含めて移行作業を効率化できる。例えば、AWS(Amazon Web Services)がいくつかの移行ツールを用意している。AWS Database Migration Serviceは、新旧データベース間でデータを移行する。AWS Schema Conversion Toolは、データベースのスキーマやSQLを自動で変換する。

 移行前と比べて応答速度が遅くなったSQLをリストアップする機能もある。多くの場合、移行後のデータベースサーバーは現状のデータベースサーバーよりも処理性能が高いため、移行によって応答性能が落ちたSQLを突き止めてチューニングすることによって、データベース移行後の性能を向上させられる。

 インサイトテクノロジーによれば、今後Insight Database Testingを強化し、SQLの自動変換機能などもソフトウェアの機能として内包する予定である。データベースサーバー側で動作する処理ロジックなども自動変換やテストの対象とする。最終的なビジョンとして「異機種間のデータベース移行をすべて自動化する」ことを挙げている。

 Insight Database Testingの動作要件は、以下の通り。移行前データベースは、Oracle Database 10g以降、PostgreSQL 9.3以降、SQL Server 2005以降、MySQL 5.5/5.7。移行先データベースは、現状では、Oracle Database 11gR2/12c/12cR2、PostgreSQL 9.3以降。今後、SQL ServerとMySQLにも移行できるようにする予定である。Insight Database Testingは、VMware ESXi上で動作する仮想アプライアンスである。

 Insight Database Testingのライセンスは、期間を設けたサブスクリプションライセンスであり、移行前のデータベース環境のCPUコアに対して課金する。価格(税別)は、3カ月間で20万円、6カ月で40万円、12カ月で60万円。

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インサイトテクノロジー / RDBMS / SQL / 開発テスト / Oracle / PostgreSQL / MySQL / SQL Server

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