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[市場動向]

データプリパレーションとセルフサービスBIで急成長中の米Alteryxが日本法人を設立

2019年4月15日(月)田口 潤(IT Leaders編集部)

特別な知識なしに分析のためのデータを準備し、予測分析を可能にする──企業におけるデータ高度活用の前提となる「データプリパレーション」分野で急成長している米Alteryx。先頃、同社が日本法人のアルテリックス・ジャパン合同会社(統括代表:吉村良氏)を正式に設立した。すでに東洋エンジニアリングや本田技研工業など100社近い顧客を有しており、日本法人の設立を機に、既存ユーザーにおける活用拡大、新規ユーザーの獲得を強化する考えだ。

 「さまざまなソースからのデータとアナリティクスをつなぐのがAlteryxの役割。それを果たすことでエンドツーエンドのセルフサービスによるアナリティクスを企業に根づかせ、企業文化を変革するのに貢献したい」。こう話すのは、米Alteryxプレジデント兼CRO(最高収益責任者)のスコット・ジョーンズ(Scott Jones)氏だ(写真1)。

写真1:米Alteryxプレジデント兼CRO(最高収益責任者)のスコット・ジョーンズ氏(出典:米Alteryx)

 ジョーンズ氏の言うエンドツーエンドの言葉どおり、Alteryxはデータプレパレーション(Data Preparation:データの収集・加工・蓄積といったデータマネジメントの準備工程)と、Python/R言語によるマシンラーニング(機械学習)に強みを持つセルフサービスBIプラットフォームを結びつけて提供している。 具体的には、処理や動作を示すアイコン(機能)をマウスでドラッグ&ドロップし、必要な設定を行って線でつないでいくと、データ分析のワークフローを作成できる(画面1)。作成したワークフローは登録し、再利用や共有が可能だ。

画面1:Alteryxの操作画面(出典:米Alteryx)
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 今日では社内システムのデータ、SaaSなどクラウドサービスのデータ、IoT/M2Mデータ、SNSデータ、オープンデータなどデータの多様性と量が激増傾向にある。こうしたデータのソースシステムとBI(ビジネスインテリジェンス)環境をつなぎ、データ形式の変換やクレンジング(欠損値などの解消)、ブレンディング(データ結合)などを行うのが、データプレパレーションである。

 ご想像のとおり、この工程の難度は高い。「データサイエンティストの仕事の8割はデータプレパレーション」とも言われ、どの企業も苦労している。そんな状況が、データプリパレーションを得意とするAlteryxが急成長している理由になっているのかもしれない。また、同社はデータプリパレーション用途以外に予測モデル作成などの機能も用意している。

写真2:アルテリックス・ジャパン統括代表の吉村良氏

 一方でセルフサービスBIという大きなくくりでは、「Tableau」や「Qlik」など既存のBIツールと競合するように思える。しかし、これらは分析結果のグラフ化など高度なビジュアル表示に特徴があり、データプレパレーションなどに力を入れているAlteryxとは補完関係にある。実際、Alteryxによれば、Tableauなどと併用している顧客が多いという。

 統括代表に吉村良氏(写真2)が就任してアルテリックス・ジャパンが始動し、国内企業向けの本格的な事業展開がまった。日本での価格は公開していないが、米国での価格が同社サイトで公開されている。「Alteryx Designer」が1ユーザーあたり年間5000米ドル(約56万円)からで、価格面でもTableauやQlikとは異なるレンジの製品であることがわかる。

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Alteryx / データプリパレーション / セルフサービスBI / データマネジメント

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