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愛知県がRPAとAI-OCRを実証実験、職員のデータ入力作業を最大95%削減

2019年4月23日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

愛知県がRPA(ロボットによる業務自動化)によって行政事務を効率化する実証実験の結果を公にした。職員による入力・確認などの作業時間を最大95%削減した。RPAソフトウェアを導入したNECが2019年4月23日に発表した。

 愛知県は、RPAの実証実験を、2018年11月から2019年3月まで実施した。職員による定型的なPCへの入力作業をソフトウェアロボットに代行させた。具体的には、給与や手当などの金額や勤務実績などのデータを、AI-OCR(光学文字認識)で読み取り、人手を介さずにシステムに入力した。

 自動化した業務は4つある(表1)。それぞれの作業時間の削減効果は、(1)「財務システムでの支払業務」(調達課経由の物品購入)が78%、(2)「所属あてメールの担当者への振り分け」が10%、(3)「人件費執行簿の集計」が92%、(4)「時間外勤務実績表の集計」が95%、である。

 RPAソフトウェアには、「NEC Software Robot Solution」を採用した。手書き帳票の読み取りには、京都電子計算のAI-OCRサービス「自治体向けAI手書き文字認識サービス」を採用した。

表1:愛知県が実施したRPAの実証実験の効果
業務名 事務概要 頻度 導入前 導入後 削減効果
(手作業時間)
財務システムでの支払業務(調達課経由の物品購入) 業者から届いた請求書を元に財務システムで支出金調書を起票する。また、結果を予算差引簿に記入する。 年1200件
複数名で随時実施
手作業時間
45分/回
※1回あたり15件の請求書を処理した場合
手作業時間
10分/回
RPA作業時間
57分/回
※1回あたり15件の請求書を処理した場合
78%

参考:
年間換算
手作業
削減時間
46.7時間
(45分-10分)×(1200件÷15件)
所属宛メールの担当者への振り分け メールの件名に対応する担当者が本文や添付ファイルを確認・保存する。 毎日22人 手作業時間
198分/日
手作業時間
178分/日
RPA作業時間
65分/日
10%

参考:
年間換算
手作業
削減時間
80.0時間
(198分-178分)×20日×12カ月
人件費執行簿の集計 人事システムから出力した給料・各種手当の金額データを人件費執行簿に転記する。 月1回
1人
手作業時間
60分/月
手作業時間
5分/月
RPA作業時間
53分/月
92%

参考:
年間換算
手作業
削減時間
11.0時間
(60分-5分)×12カ月
時間外勤務実績表の集計 総務事務システムから出力した勤務実績データを時間外勤務実績表に転記する。 月1回
1人
手作業時間
60分/月
手作業時間
3分/月
RPA作業時間
16分/月
95%

参考:
年間換算
手作業
削減時間
11.4時間
(60分-3分)×12カ月
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