[市場動向]

コニカミノルタ、AIを活用したデジタル変革で日本マイクロソフトと協業

2019年5月16日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

コニカミノルタと日本マイクロソフトは2019年5月16日、コニカミノルタのデジタルトランスフォーメーション(DX)推進において包括的な協業を進めると発表した。コニカミノルタが持つカメラやセンサーおよび画像解析アルゴリズムと、日本マイクロソフトがMicrosoft Azure上で提供しているIoTやマシンラーニング(機械学習)技術を組み合わせ、新たな製品・サービスを開発する。

 コニカミノルタは、AIを活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)で日本マイクロソフトと協業する。カメラやセンサーおよび画像解析アルゴリズムと、Azure上のIoTやマシンラーニング技術を組み合わせる。これにより、新たな製品・サービスを開発する。

 コニカミノルタが現在検討している製品・サービス分野は、大きく3つある。デジタルワークプレイス分野(働き方)、ヘルスケア分野(介護・ヘルスケア)、産業光学分野(ものづくり)である。

 デジタルワークプレイス分野では、複合機「Workplace Hub」とネットワークカメラ「Mobotix」を、マイクロソフトの組織分析アプリケーション「Workplace Analytics」と組み合わせる。これにより、オフィスでの社員の働き方を可視化する。デバイスやアプリケーションから得られるデータを定量的に分析する。

 ヘルスケア分野では、介護施設や高齢者住居に設置したセンサーから、バイタルデータや画像データをAzureに転送して活用する。施設の入所者や利用者の状況を知るバイタルグラフ、介護スタッフヘルパーへのアラート、および他職種連携のための情報共有サービス機能を提供する。

 産業光学分野では、AIによる画像診断などを利用して、製造現場における製造コストの把握や予知保全を実現する。可視化の基盤として、マイクロソフトのクラウド型IoTサービス「Azure IoT Central」を活用する。また、品質検査の自動化に両社のAI技術を利用する。

 協業ではさらに、AI人材とIoT人材の育成を強化する新制度をコニカミノルタに導入する。例えば、マイクロソフトへのインターンシップを可能にする制度を導入、オンライン学習コースであるMicrosoft LearnやAzure認定試験を受講できるようにする。米マイクロソフトでのスタートアップ企業との交流機会なども提供する。

 また、今後コニカミノルタが提供を予定している業種向けの製品・サービスについて、マイクロソフト(日本・米国)の販売チャネルやパートナーエコシステムを活用する。コニカミノルタは、AzureやMicrosoft 365、Dynamics 365などを利用した業種向けの製品・サービスを提供する予定である。

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