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ジャッグジャパン、新型コロナウイルス感染状況を日本地図上で可視化するGISダッシュボードマップを公開

2020年2月17日(月)河原 潤(IT Leaders編集部)

情報の視覚化サービスなどを提供するジャッグジャパン(J.A.G JAPAN)は2020年2月17日、「日本国内における新型コロナウイルス感染症の患者数マップ」の一般公開を開始したと発表した。各省庁/地方自治体が発信する同ウイルス感染患者数を集約し、GIS(地理情報システム)によるダッシュボードマップとして表示する。同マップはユーザー登録などを行うことなく、無料で閲覧することができる。

 2019年12月に中国武漢市で発生し、同国を中心に世界各国に感染を広げる新型コロナウイルス(COVID-19)。2020年に入って勢いを増し、さらなる拡大が危惧されている。現在、日本国内における同ウイルスの感染による肺炎患者の発生や罹患の状況が、厚生労働省をはじめ、各地方自治体(東京都の場合は「東京都新型コロナウイルス感染症対策本部」)から逐一発表されている。

 そうした各省庁/地方自治体が時々刻々発信する患者発生の情報を一元的に取りまとめてダッシュボードマップとして視覚化し、一般の人々にわかりやすく伝える──これを目的として、ジャッグジャパン(本社:東京都渋谷区)は日本国内における新型コロナウイルス感染症の患者数マップ」https://gis.jag-japan.com/covid19jp/画面1)を作成し、Webサイトのサービスとして無料公開を開始した。※追記:同マップは2020年2月17日の初公開の後、随時UIの改善が図られ、現在公開されているのは2月29日公開版。

画面1:ジャッグジャパンの「日本国内における新型コロナウイルス感染症の患者数マップ」(https://gis.jag-japan.com/covid19jp/)。英語版(http://bit.ly/en_covid19jp)も用意されている
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 ダッシュボードマップはGIS(地理情報システム)などのITを用いて実現している。ジャッグジャパンは、選挙コンサルティングや、さまざまな情報の視覚化に関するサービスを提供・研究する会社。同マップは、米Esri(日本法人:ESRIジャパン)が開発・提供するGISプラットフォーム「ArcGIS」のダッシュボード構築アプリケーション「Operations Dashboard for ArcGIS」を用いて作成。作成・公開にあたって同社は、技術的な検証を副次的な目的に位置づけている。

 ジャッグジャパンによると、公開したダッシュボードマップは、日本が新型コロナウイルス感染症の国別患者数で2位となっている現状や、今後も流行が拡大することを想定し、各種情報の集約を日本国内に絞って作成したという。

 すでに海外では同ウイルス感染の患者数マップがいくつか公開されている。同社によれば、中国では、Esri Chinaと中国疾病管理予防センター(Chinese Center for Disease Control and Prevention、中国CDC)が協働して作成したマップ「新型冠状病毒肺炎疫情分布」がある。

 また、米国では、米ジョンズ・ホプキンズ大学(Johns Hopkins University)のシステム科学工学センター(CSSE)が、ジャッグジャパンと同様、Operations Dashboard for ArcGISをベースに作成した世界地図版のダッシュボードマップ「Wuhan Coronavirus (2019-nCoV) Global Cases (by Johns Hopkins CSSE)」を公開済みである。

 科学技術振興機構(JST)の情報ページ「STI Updates」によれば、CSSEのマップでは、WHO(世界保健機関)、米国疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention、米CDC)、中国の国家衛生健康委員会や健康管理専門家向けのSNSなどからデータを収集しているという。

●Next:ダッシュボードマップ上の情報の定義

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