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鉄飛テクノロジー、Office文書をWeb上で直接編集できる「FileBlog with ONLYOFFICE」
2020年9月9日(水)日川 佳三（IT Leaders編集部）
鉄飛テクノロジーは2020年9月9日、在宅勤務などのリモートワーク環境から社内のファイルサーバーのOffice文書を閲覧・編集できるWebアプリケーション「FileBlog with ONLYOFFICE」を発表した。同日提供を開始した。ファイルサーバー内のOffice文書をダウンロードすることなくオンラインで直接編集できる。価格（税別）は、54万7500円（30ユーザー売り切りライセンス、導入支援費、初年度保守料含む）から。
FileBlog with ONLYOFFICEは、在宅勤務などのリモートワーク環境から社内のファイルサーバー上にあるMicrosoft Office文書を閲覧・編集できるWebアプリケーションである（図1）。Office文書をローカル環境にダウンロードすることなく、オンラインで直接編集できる。Webアプリケーションサーバー側で動作するOfficeソフトウェアの画面を、Webブラウザを介してリモート操作する形になる。WebブラウザとWebサーバーはWebSocketで通信する。
図1：リモートワーク環境から社内のファイルサーバーのOffice文書を閲覧・編集できるWebアプリケーション「FileBlog with ONLYOFFICE」の概要（出典：鉄飛テクノロジー） 鉄飛テクノロジーが開発・販売しているWeb型の文書管理ソフトウェア「FileBlog」と、ラトビア共和国のAscensio Systemが開発したWeb型のOffice互換ソフトウェア「ONLYOFFICE」を組み合わせてパッケージ化した。これにより、FileBlogの画面からOffice文書ファイルを選び、ONLYOFFICEでファイルを開いて編集できる（画面1）。典型的には、1台のWebアプリケーションサーバーに、FileBlogとONLYOFFICEの両方のサーバーソフトウェアをインストールして使う。
画面1：FileBlogの画面からOffice文書を選び、ONLYOFFICEでファイルを開く（出典：鉄飛テクノロジー）拡大画像表示
パッケージを構成するソフトウェアの1つ、FileBlogは、Webアプリケーション型の文書管理ソフトウェアである（関連記事：鉄飛テクノロジー、Web型の文書管理ソフト新版「FileBlog 4.0」、サーバー1台で大規模運用）。既存のWindowsファイルサーバー環境に追加するだけで、ファイルサーバーに保存しているファイル群をWeb画面を介して検索・閲覧できる。特徴は、フォルダのツリー操作や文字列全文検索による候補の絞り込み、画像やオフィス文書のサムネイル表示などによって、所望のファイルを素早く見つけ出せるようにしていること。
パッケージを構成するもう1つのソフトウェア、ONLYOFFICEは、Webアプリケーション型のOffice文書エディタである（画面2）。VPN接続やVDI（デスクトップ仮想化）と比べて、比較的少ない通信負荷で多人数がアクセスできる。Officeとの互換性も確保しており、鉄飛テクノロジーでは「実用的に使えるWeb版文書エディタを10年間待ち続けた。ようやく実現できた方式」とアピールしている。
画面2：ONLYOFFICEでOffice文書を開いて編集している画面（出典：鉄飛テクノロジー）拡大画像表示
価格（税別）は、FileBlogの30ユーザーライセンスとONLYOFFICEの50同時編集ユーザーライセンスのセットが、連携環境構築と初年度保守を含んで54万7500円。FileBlogの100ユーザーライセンスとONLYOFFICEの50同時編集ユーザーライセンスのセットが、連携環境構築と初年度保守を含んで132万9500円。
