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エディオン、基幹システムをOracle Cloudに移行、東京・大阪の2リージョン間でDRを構築

2021年3月1日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

家電量販店チェーンのエディオン(本社:大阪府大阪市)は、店舗、本部、在庫、物流など12の業務領域に及ぶ大規模な基幹システムを、オンプレミス環境からOracle Cloudへと自社主導で移行した。2020年11月に稼働を開始している。Oracle Cloudの東京と大阪の2つのリージョン間でDR(災害復旧)環境も構築した。日本オラクルが2021年3月1日に発表した。

 家電量販店チェーンのエディオンは、家電事業、リフォーム事業、物流事業、教育事業の4つの事業を柱に、グループ全体で全国約1200店舗(フランチャイズ店舗を含む)を展開している。今回、店舗、本部、在庫、物流など12の業務領域の経営基盤となる基幹系システムをクラウド環境へと全面移行した。

 エディオンが移行先のクラウドを選定する際に要件として挙げたのは、(1)Oracle Exadataを含む100台以上の仮想サーバーと物理サーバーを一括して移行できること、(2)要件定義から移行までの全プロセスを11カ月で完了できること、(3)移行時のシステム停止時間を3時間以内に抑えられること、(4)移行を自社主導で実現できることの4つである。

 要件に照らしてOracle Cloudを採用した。同社は、Oracle Exadataのワークロードをクラウド上で安定稼働させるために、Oracle Exadata Cloud Serviceが必須と判断したという。また、Oracle Cloudであれば、東京と大阪の国内2つのリージョンを使ってDR環境を構築できること、日本オラクルによる移行支援を受けられることを評価した。

 エディオンは、日本オラクルと連携し、移行を実現できるかどうかを検証し、アーキテクチャと移行計画を策定した。東京と大阪の2拠点で合計200以上のコンピュートインスタンスと2つのOracle Exadata Cloud Serviceを使う。また、本番環境とDR環境の検証、構築、メンテナンスにおける人的ミスをなくすため、Infrastructure as Codeを採用した。

 移行に伴い、OS、ミドルウェア、データベースも最新バージョンへとアップデートした。アプリケーションのテストを短期間で実施するため、Oracle Real Application Testingを活用した。データベースの移行には、Oracle GoldenGateとOracle GoldenGate Veridataを利用した。ファイルの移行には、一括移行、差分移行、切戻しができるカスタム開発ツールを使った。オンプレミスからクラウドへの移行時のシステム停止時間を3時間以内に抑えたという。

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