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吉積情報、社外ファイル共有「Cmosy」に機能上位プラン、誤送信とPPAPの問題を解消

2021年8月16日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

吉積情報は2021年8月16日、社外ファイル共有サービス「Cmosy(クモシィ)」に機能上位の「Business」プランを追加した。AIでメール誤送信を防ぐ新機能と、PPAPを代替する新機能を備える。Businessプランの価格(税別)はユーザー1人あたり月額2000円で、既存プラン「Standard」より500円高い。

 吉積情報の「Cmosy」は、Googleドライブを利用したファイル共有サービスである。同社と、同社の顧客であるTBSテレビが共同で開発した(関連記事TBS、ワクチン職域接種管理システムをノーコード開発基盤で短期構築、AppSheetを採用)。

 特徴は、Google Workspaceのセキュリティポリシー(社外共有の禁止)を保持したまま、ファイルを社外と送受信できる点である。社外の取引先は、Googleアカウントを持たなくてもCmosyユーザーとの間でファイルを送受信できる。ファイル公開にあたっては、有効期限やダウンロードパスワードなどを設定できる。

 今回、機能上位プラン「Business」を追加した。同プランでは、AIでメール誤送信を防ぐ新機能「セキュアメール便」などを利用できる。セキュアメール便では、Google Cloud Vision AIのOCR(光学文字認識)機能を利用して、個人情報のような機密データを添付ファイルから検出した際にアラートをメール送信者に通知する。また、メール送信前に承認者による最終的な内容チェックを実施できる。

 Businessプランでは、パスワード付きURLでファイルを共有可能にすることで、PPAPの問題に対処する。Gmailのファイル添付を禁止にしても、Googleドライブに保存してあるファイルに対してパスワード付きURLを発行し、ファイルを共有できる。必要に応じて、「ダウンロードのみ」「編集のみ」「閲覧のみ」「アップロード権限のみ」と制限をかけられる。パスワードを先方に送らない設定もできる。取引先がダウンロードしたかもログから判明する。

 Businessプランでは、Googleドライブの運用を支援する機能も追加した。例えば、共有ドライブの監査ログを収集して可視化するダッシュボードを追加した。監査部門向けに、詳細に共有状況を検索できる機能も搭載している。共有ドライブの棚卸しに利用できる「CSV(カンマ区切り形式)出力」機能や、「利用されてない共有ドライブの自動抽出」、「外部共有中の共有ドライブの自動抽出」などの機能も備えた。また、共有ドライブの作成・削除を申請/承認できるワークフロー機能も追加した。これにより、Google Workspace管理者の作業負荷を軽減する。

 Cmosyは全部で4つのプランを用意し、機能と最低利用ユーザー数が異なる。それぞれの価格(税別)は、「Lite」は最小ユーザー数10人/1ユーザーあたり月額500円。「Standard」は最小ユーザー数10人/99人まで1ユーザーあたり月額1500円、100人以上1ユーザーあたり月額1000円。「Business」は最小ユーザー数50人/99人まで1ユーザーあたり月額2000円、100人以上1ユーザーあたり月額1500円。「Professional」は映像制作に特化した最上位プランで、最小ユーザー数は5人/価格は個別見積もりとなっている。

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