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トラスコ中山、人手/ペーパーワーク中心だった決算業務を省力化、BlackLineを活用

2021年8月19日(木)IT Leaders編集部

トラスコ中山は、決算業務の省力化を目的に、ブラックラインと独SAPの協業製品「SAP Account Substantiation and Automation by BlackLine」を導入し、稼働を開始した。2021年5月度の月次決算業務から、人手/ペーパーワーク中心の作業業務から脱却して、付加価値業務に振り向ける。クラウド型決算プラットフォームを提供するブラックラインが同年8月18日に発表した。

 トラスコ中山は、モノづくり現場を支えるプロツールの専門商社である。国内26の物流拠点から約5500社の機械工具商やネット通販企業、ホームセンターなどの販売店に商品を届けている。デジタル技術を活用した業務改革を推進しており、メーカー/仕入先と販売店をつなぐことでサプライチェーン全体のデジタル変革に取り組んでいる(関連記事“究極の問屋”を目指してデータドリブンに舵を切る─トラスコ中山の独創経営)。

 今回、経理部門において特に課題が大きかった決算業務を省力化するため、ブラックラインとSAPの協業製品「SAP Account Substantiation and Automation by BlackLine」を導入した。従来は、決算作業、経費精算、伝票の入力とチェック、内訳書作成や財務諸表作成などの業務において、人による作業やペーパーワークが多く発生していた。また、日々の業務に加え、会計数値の分析にも多くの時間を費やしており、経理部門において分析のための必要な情報の取得や内容の精査にも時間を要することが課題になっていたという。

 2021年1月から同年5月にBlackLineを導入し、2021年5月度の月次決算から、従来業務との並行稼働を開始した。導入によって、内訳書(補助簿)の自動作成、証憑証跡や承認履歴の電子化、担当者・承認者の役割の明確化と進捗の可視化、過去情報へのアクセスなどを実現した。

 導入以降の月次決算では、これまでペーパーワークで行っていた決算仕訳の確認と承認をすべてBlackLineで行うようにした。証憑書類を含む紙の出力はゼロになった。進捗管理も、担当者各自がExcelに入力して状況を把握していた業務を置き換えた。タスク管理機能によって、全員が同様に進捗状況を把握し、処理の遅れや後続作業への影響を確認しやすくなったという。

 今後は、内訳書の作成業務以外にも、各種の決算・経理業務を自動化する。データを活用した定量・定性分析によって、有効かつスピーディな経営のための情報提供が行える経理組織を確立する考えである。

 BlackLineは、決算業務プロセスの電子化やリモート決算を可能にするクラウド型決算プラットフォーム。単一のクラウド基盤上で、決算業務管理と経理業務を自動化する。ブラックラインによると、世界130カ国以上、3400社の企業、30万を超えるユーザーが利用しているという。

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