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富士通、FJcloud-Vのプライベートリージョンに100VM規模のSmall版、今後は20VM規模も予定

2021年10月4日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

富士通は2021年10月4日、プライベートリージョン「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-V プライベートリージョンSmall」の提供を開始した。オンプレミスなどのユーザー拠点にパブリッククラウド「FJcloud-V」と同様の設備を配置してクラウドサービスとして利用できるようにする。既存メニュー(FJcloud-Vプライベートリージョン)は1000VM以上の想定だが、新たに100VM規模のSmallメニューを用意した。価格(税別)は、初期費用が無料で月額200万円台から。販売目標として既存メニューと合わせて今後3年間で100社を掲げる。

 富士通は、2020年6月から、オンプレミス環境にクラウド環境を設置してクラウド型で利用する「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-Vプライベートリージョン」を提供している(図1)。サーバー仮想化ソフトウェアにVMwareを採用したパブリッククラウドであるFJcloud-Vを、オンプレミスで利用できる。

図1:FJcloud-Vプライベートリージョンのサービスモデル(出典:富士通)図1:FJcloud-Vプライベートリージョンのサービスモデル(出典:富士通)
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 プライベートリージョンの既存メニューは、1000VM以上などの大規模で利用できるサービスだった。今回、100VM(仮想マシン)規模を想定した小規模向けモデル「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-VプライベートリージョンSmall」を追加した。今後も、さらに小規模な20VM規模のモデルや、コンテナ搭載モデルなどを予定している。

 プライベートリージョンのメリットとして富士通は、パブリッククラウドと同様の運用/保守サービスと使い勝手をオンプレミス環境で享受できることを挙げる。「ネットワーク遅延なくリアルタイムデータを処理する必要がある製造ラインの制御系システムや、セキュリティポリシーの関係でITリソースをオンプレミスに設置する必要がある金融や公共機関の基幹系システムなどに向く」(同社)。

 パブリッククラウドのFJcloud-Vと同様に利用できる。例えば、AIによる障害の予兆検知や、障害防止に向けた自動対処などの技術を、プライベートリージョンでも利用できる。管理ポータルもFJcloud-Vと同一であり、単一の管理画面からプライベートリージョンとパブリッククラウドの統合的な管理が可能になる。

 今回追加したSmallメニューを含めて、合計で3つのメニューがある。それぞれのシステム規模は表1のとおり。

表1:FJcloud-Vプライベートリージョンのメニュー(出典:富士通)
サービス名 利用システム規模 販売価格(税別) 提供開始時期
FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-V プライベートリージョン Small(256vCPU) 100VM 初期導入費用:0円
月額:200万円台から
2021年10月4日
Medium(672vCPU) 100~1000VM 提供済み
Large(1728vCPU) 1000VM超
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富士通 / FJcloud-V / VMware / FJcloud

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