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顔写真をかざした通過を検知できる顔認証入退管理システム─NECソリューションイノベータ

2022年6月10日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECソリューションイノベータは2022年6月10日、「NeoFace KAOATO入退管理システム」を販売開始した。顔認証ソフトウェア「NeoFace KAOATO」をベースに、入退管理システムとしてのセキュリティ機能を高めた製品である。顔写真をかざして通過しようとする偽装動作を検知して解錠させないといった運用を可能にしている。価格(税別)は、ソフトウェアライセンスがカメラ1台構成で35万円から、システム構築費用(SI、ハードウェア、工事費)は別途見積もり。販売目標として今後3年間で2000ライセンスを掲げる。

 NECソリューションイノベータの「NeoFace KAOATO入退管理システム」は、顔認証技術を用いた入退管理システムである。顔認証ソフトウェア「NeoFace KAOATO」をベースに、入退管理システムとしてのセキュリティ機能を高めた製品である。顔写真をかざして通過しようとする偽装動作を検知して解錠させないといった運用を可能にしている(写真1)。

写真1:福岡地所が天神ビジネスセンターに設置した入退室ゲート。表面温度測定による入室制限を先行導入している(出典:NECソリューションイノベータ)写真1:福岡地所が天神ビジネスセンターに設置した入退室ゲート。表面温度測定による入室制限を先行導入している(出典:NECソリューションイノベータ)

 入退室管理システムを、AIで不正な入退室を防ぐ「振る舞い検知」、カメラやセンサーの設置環境による認証エラーを補う「マルチステップ認証」、ユーザー独自の休日などに合わせて入退を制御する「スケジュール」、管理外の敷地内などの不要な情報の映り込みを防ぐ「マスキング」などの機能で構成する。

 「振る舞い検知」は、動作や表面温度などを検知し、AIが不正を判定する機能で、上述の顔写真をかざした通過を検知・ブロックする運用が行える。歩きながら複数人を同時に認証し、目尻を捉えてサーマルセンサーによる体温チェックも可能である。

 「マルチステップ認証」は、顔認証でエラーが発生した際に、PINコード入力などの別の要素で認証し、入退室を許可する機能。カメラやセンサーの設置環境の影響でエラーが発生しても、人手ではなくシステム側で本人確認と解錠が行える。

 「スケジュール」は、指定日時に顔認証を停止するなど、登録者ごとのスケジュールに対応した制御を行う機能。例えば、休日は一般社員の入退室を禁止し、業者と一部の社員だけ入退室を許可するといった制御が可能である。

 「マスキング」は、管理外の敷地内などの映り込みを隠して、カメラ設置のハードルを下げる機能。管理外の場所が映りこむ位置にカメラを設置する必要がある場合に、映りこんだ部分をマスキングする。映り込みが許されない情報を非表示にできる。

 システム提供の背景についてNECソリューションイノベータは、顔認証技術を採用した入退管理システムには、「顔写真をかざすことによる不正な通過を防ぎきれない」「管理外の場所が映らないようにカメラを調整すると撮影条件が悪化し、顔認証の精度が下がる」といった課題があることを挙げる。また、独自に設定した休日の入退を管理したいといった需要もあり、これらを満たすシステムを開発したという(関連記事顔認識パッケージ「NeoFace KAOATO」新版、人物の動線も分析可能に─NECソリューションイノベータ)。

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NECソリューションイノベータ / NeoFace / 顔認証 / 入退管理 / 物理セキュリティ

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