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INSネットの代替「HULFT Multi Connect Service」に中小規模向けのライト版

2022年7月6日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

セゾン情報システムズは2022年7月6日、EDIゲートウェイサービス「HULFT Multi Connect Service ライト版」を発表した。同年10月から提供する。2022年2月から提供する「HULFT Multi Connect Service」を中小規模システム向けとしたバージョンである。ライト版では、取引先の件数など利用規模に上限を設けることによって価格を抑えた。価格(税別)は、既存のエンタープライズ版が月額100万円から、ライト版は月額18万円から。

 セゾン情報システムズの「HULFT Multi Connect Service」は、取引先とのファイル転送をインターネットを介して安全に行えるようにする、EDI(電子データ交換)ゲートウェイサービスである。主に金融業に向けて、INSネットディジタル通信モード終了(2024年1月)に伴う代替サービスとして提供している(関連記事セゾン情報システムズ、HULFTを活用したINSネット代替サービス、主に金融機関向けに提供図1)。

図1:HULFT Multi Connect Serviceに接続可能なプロトコル(出典:セゾン情報システムズ)図1:HULFT Multi Connect Serviceに接続可能なプロトコル(出典:セゾン情報システムズ)
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 今回、HULFT Multi Connect Serviceを中小規模システム向けとしたバージョン「ライト版」を新設した(これに伴い既存サービスは「エンタープライズ版」になった)。ライト版では、複数企業でシステム環境を共有するマルチテナント構成を採用したことや、取引先の件数や利用ファイル数などの利用規模に上限を設けたことによって、価格を抑えた。ライト版とエンタープライズ版の機能に違いはなく、HULFT伝送機能やPCI DSS準拠といった特徴はすべて継承している。

 表1は、ライト版とエンタープライズ版の具体的な違いである。取引先数(接続先システム数)の規模は、エンタープライズ版が100社以上で、ライト版は100社未満。転送ファイル数は、エンタープライズ版が100~1000個で、ライト版は10~100個。1ファイルあたりの最大伝送サイズは、エンタープライズ版が2GBで、ライト版は1GB。テナントは、エンタープライズ版が1社で占有、ライト版は複数社で共有する。

表1:HULFT Multi Connect Serviceのエンタープライズ版とライト版の違い(出典:セゾン情報システムズ)表1:HULFT Multi Connect Serviceのエンタープライズ版とライト版の違い(出典:セゾン情報システムズ)
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 利用料金は、最小構成の場合、エンタープライズ版が月額100万円から、ライト版が月額18万円から。標準的な規模で使った場合、エンタープライズ版は、200~700ファイル程度でPCI DSSに準拠した場合、月額250~500万円程度。ライト版は、50~100ファイル程度でPCI DSSに準拠した場合、月額25~50万円程度である。

 なお、ライト版は、ベースとなるミドルウェアとして、「ACMS Apex」(データ・アプリケーションが提供)を利用している(関連記事DAL、データ連携ソフト新版「ACMS Apex V1.6」、起動時間を半分、計画メンテナンスを容易に)。

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セゾン情報システムズ / EDI / HULFT / INSネット

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