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ヤマハ、VPNルーター「RTX1300」を発表、中規模ネットワーク向けで10Gbps接続に対応

2022年8月30日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ヤマハは2022年8月30日、10Gbps対応VPNルーター「RTX1300」を発表した。同年9月下旬から提供する。1Gbpsの既存モデル「RTX1220」「同1210」と同様のLANインタフェース構成ながら、LANインタフェースの2個を10Gbpsのコンボポート(LANポート/SFP+スロット)にしている。価格(税別)は19万8000円)。販売計画として年間1万5000台を掲げる。

 ヤマハの「RTX1300」は、10Gbps接続インタフェースを搭載したVPNルーターである(写真1)。1Gbps接続の中規模ネットワーク向け既存モデル「RTX1220」「同1210」と同様のLANインタフェース構成ながら、LANインタフェースの2個を10Gbpsのコンボポート(LANポート/SFP+スロット)にしている(関連記事ヤマハ、ISDN機能を省いて価格を下げた中規模VPNルーター「RTX1220」、2021年3月に提供)。

写真1:RTX1300の外観(出典:ヤマハ)
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 10Gbpsのコンボポートは、RJ45端子(100BASE-TX/1000BASE-T/2.5GBASE-T/5GBASE-T/10GBASE-T)とSFP+スロット(1000BASE-SX/1000BASE-LX/10GBASE-SR/10GBASE-LR)のいずれかを使える。RTX1300を使い続けながら、ギガビットの1000BASE-Tから10ギガビットの10GBASE-Tに移行したり、SFP+を介して光ファイバーに移行したり、といったことが可能である(図1)。

図1:RTX1300によるネットワーク構成例(出典:ヤマハ)
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 RTX1220/1210のVPN性能を継承しつつ強化した。RTX1220/RTX1210と同様に、合計100対地までのVPN接続を収容可能で、最大IPsecスループットが1.5Gbpsから2.5Gbpsに向上。NATセッション数も6万5534から25万に拡大している。増え続ける端末への対応としてRTX1220/1210からRTX1300に置き換えるといった使い方も可能である。

 運用管理面では、RTX1220/1210と同様に、クラウド型管理ツール「YNO」に対応し、最長で1年間無料のライセンスが付属する。自宅や出張先などオフィス以外のテレワーク環境からでも機器を監視・管理できる。また、インターネット回線に機器を接続して電源を入れると設定が完了する「ゼロコンフィグ」機能を備えており、拠点への設置や交換が容易に行える。

 新モデル投入の背景についてヤマハは、Web会議やオンライン研修などデータ量が大きいコンテンツを利用するユーザーが増え、社内のネットワークに流れるトラフィックが急増していることを挙げる。「スイッチや無線LANアクセスポイントは高速化が進んでいる一方、WAN側インタフェースの高速化は未対応の拠点が多い。こうした状況を受けて、中規模ネットワーク向けの10Gbps対応VPNルーターの需要が高まっている」(同社)という。

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