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日研フード、AI-OCRで年間1440時間のファクス注文入力作業を削減

2022年11月14日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

食品メーカーの日研フード(本社:静岡県袋井市)は、注文の8割を占めるファクス注文書を基幹システムに登録する作業をAI-OCR(光学文字認識)で自動化した。繁忙期には月間5800件の受注入力を手作業で行っており、入力ミスなどのヒューマンエラーも起こりやすかった。ハンモックのAI-OCRツール「AnyForm OCR」の導入により、基幹システムへの入力時間を年間で約1440時間削減した。ハンモックが2022年11月14日に発表した。

 食品メーカーの日研フードは、注文の8割を占めるファクス注文書を基幹システムに登録する作業を、AI-OCRで省力化・自動化を図った。

 ハンモックのAI-OCRツール「AnyForm OCR」の導入によって、基幹システムへの入力に要する時間が半減し、年間あたり約1440時間を削減した。現在は「東京受注センター」で運用しており、本社にある「静岡受注センター」でも導入する予定である。

 日研フードはAI-OCRを導入する以前、ファクスで受信した注文書を紙に出力し、手書きで注文コードや連絡事項を記入し、注文内容を1件ごとに基幹システムに手で入力していた。受注業務は6人で担当し、繁忙期には1人あたり1日3時間程度、6人合わせると1日に約18時間をかけてデータを入力していた。入力ミスや注文コードの引き間違えなどのヒューマンエラーも起こりやすかったという。

 AI-OCR導入後の運用イメージを次のように示している。ファクスの注文書を複合機で受信し、専用フォルダにPDFで保存する。これをAI-OCRでテキスト化してCSVデータとして出力。これを一括して基幹システムに登録する。AI-OCRの導入にあわせて、基幹システム側もCSVで入力データを一括取り込みできるように改修している。

 AnyForm OCRの選定にあたっては、大量の帳票を自由に設計できる点を評価した。「同じ得意先でも工場によって書式が異なる場合があり、約400種類の帳票を設計しなくてはならなかった。運用にあたって帳票を自前で設計する必要があるが、特別な知識がなくても慣れてしまえば扱いやすい」(日研フード)。

 AnyForm OCRは、マスター連携機能も備えており、あらかじめ得意先ごとの注文コードをひもづけられる。これにより、マニュアルを参照しながら注文コードを確認する必要がなくなり、コードの引き間違えや手入力による入力ミスがなくなり、ヒューマンエラーの低下につながった(関連記事ハンモック、帳票OCR新版「AnyForm OCR Ver.6」、DBのマスター情報を参照して精度を向上)。

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