[新製品・サービス]

KDDI、IoT機器のモバイルネットワーク回線を冗長化するサービス

ルーター機器の導入から保守までをパッケージ化

2022年11月24日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

KDDIは2022年11月24日、IoT機器のモバイルネットワーク回線を冗長化するサービスを発表した。同年12月23日から提供する。1台のルーターで複数の通信キャリア回線を利用し、既存回線にバックアップ回線を追加する。2枚のSIMカードで冗長化するデュアルSIM構成のほか、1枚のSIMカードで複数キャリアの回線を利用可能なSIMも提供する。ルーター機器の導入から保守までをパッケージ化して提供する。

 KDDIは、IoT機器のモバイルネットワーク回線を冗長化するサービスを2022年12月23日に開始する。1台のルーターで複数の通信キャリア回線を利用することにより、既存回線にバックアップ回線を追加可能である。

 メイン回線がシステム障害などで切断された際に、自動的にバックアップ回線に切り替える。銀行のATM、交通機関のキャッシュレス決済、物流の貨物や運送記録、産業用機器の遠隔監視など幅広い業界・用途を想定する(図1)。

図1:IoT機器のモバイルネットワーク回線を冗長化するサービスの概要。シングルSIM構成のイメージ(出典:KDDI)
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 モバイルSIMに加えて、ルーター機器の導入と保守までをパッケージ化し、ワンストップで提供する。ユーザーは、他キャリアの通信回線を手配する必要がない。また、バックアップ回線は従量課金制のため、回線を使用していないときの月額費用を抑えられる。利用するルーター機器に応じて、2枚のSIMカードで冗長化するデュアルSIM構成のほか、1枚のSIMカードでKDDIと他キャリアの回線を利用可能なSIMを提供する(図2)。

図2:提供するルーターと保守対応(出典:KDDI)
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 デュアルSIM構成では、2枚のSIMカードでメイン回線とバックアップ回線を冗長化する。デュアルSIMを搭載可能なルーターとセットでの提供も行う。一方、シングルSIM構成では、1枚のSIMカードでメイン回線とバックアップ回線の利用が可能なSIMカードを提供する。ユーザーの既存回線のバックアップ回線としても利用可能で、ルーターとセットでの提供も行う。

 KDDI回線以外の他キャリア通信回線も一元的に管理可能なコンソールを提供する。「SIMの追加発注」「利用開始・中断・解約」「利用データ通信量の確認」「速度変更」などを管理可能である。

 また、インターネットだけでなく、KDDIの広域有線ネットワーク「KDDI Wide Area Virtual Switch2」(WAVS2)などの閉域網との接続にも対応する(関連記事KDDI、拠点接続サービスのオプションでインターネットブレイクアウトを提供)。

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KDDI / SIM / 冗長化 / エッジコンピューティング / スイッチ/ルーター

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