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[新製品・サービス]

バックアップツール「Dell PowerProtect Data Manager」のアプライアンス版、VMware環境の保護を容易に

バックアップ用のオンプレミス従量課金ストレージも提供

2022年12月13日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

デル・テクノロジーズは2022年12月13日、データバックアップ関連製品の拡充と機能強化を発表した。データバックアップソフトウェア「Dell PowerProtect Data Manager」のアプライアンス版と、バックアップデータ保護ソフトウェア「Dell PowerProtect Cyber Recovery」のGoogle Cloud版を同日提供開始した。また、従量課金型ストレージ「Dell APEX Data Storage Services」にバックアップ専用ストレージを追加し、2023年第1四半期(2月~4月)から提供する。

 デル・テクノロジーズは、データバックアップ関連製品を拡充/機能強化した。データバックアップソフトウェア「Dell PowerProtect Data Manager」にアプライアンス版を追加し、バックアップデータ保護ソフトウェア「Dell PowerProtect Cyber Recovery」にGoogle Cloud版を追加した。加えて、従量課金型ストレージ「Dell APEX Data Storage Services」にバックアップ専用ストレージを追加した。同サービスは2023年2月~4月に提供を開始する(図1)。

図1:データバックアップ関連製品を強化した(出典:デル・テクノロジーズ)
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データバックアップのDPDMにアプライアンス版を追加

 Dell PowerProtect Data Managerは、データバックアップソフトである。バックアップ対象となるサーバーマシンにエージェントソフトをインストールして使う。データベース(Oracle Database、SQL Server)やVMware環境をバックアップするためのプラグインを提供する(関連記事Dell EMC、データバックアップソフトの新製品「PowerProtect」、セルフサービス型で利用可能)。

 今回、PowerProtect Data Managerをストレージサーバーに導入したバックアップアプライアンス機器「DM Appliance」を新たに提供する(写真1)。

写真1:データバックアップソフトウェアのPowerProtect Data Managerを搭載したバックアップアプライアンス機器「DM Appliance」の外観(出典:デル・テクノロジーズ)

 これまで同社は、データバックアップ機能を備えたストレージ機器として「Dell PowerProtect DP」を提供してきた(関連記事Dell EMC、データバックアップ装置を「PowerProtect DP」に名称変更、容量1PBの上位機種を追加)。

 新製品のDM Applianceは、データバックアップソフト部分を、PowerProtect Data Managerに置き換えている。PowerProtect DPと比べて、VMware環境やKubernetes環境を、よりシンプルに保護することが可能だとしている。

ランサムウェア対策のCyber RecoveryにGoogle Cloud版

 Dell PowerProtect Cyber Recoveryは、バックアップデータをランサムウェア攻撃から守るための、ストレージデータ同期ソフトである。バックアップストレージのデータを別のストレージに同期コピーし、コピー終了後に別のストレージをネットワークから切り離して隔離する仕組みをとる(関連記事Dell EMC、バックアップNAS「Data Domain」をネットから切り離してデータを守る仕組みを提供)。

 Cyber Recoveryには、オンプレミスで動作するソフトウェア版だけでなく、パブリッククラウドで動作する製品もある(関連記事デル、バックアップデータ保護ツール「Cyber Recovery」でAzureへのデータ複製に対応)。AWS/Azure上で同ソフトが動作し、AWS/Azure上に用意したバックアップデータ格納用のストレージ領域にデータを複製する仕組み。オンプレミスのバックアップストレージや、AWS/Azure上の仮想バックアップストレージからデータを複製する。

 今回、AWSとAzureに加えて、Google Cloud版の「Dell PowerProtect Cyber Recovery for Google Cloud」を提供する。Google Cloudのマーケットプレースから購入して導入できる。

従量課金オンプレミスストレージにバックアップ用を追加

 Dell APEX Data Storage Servicesは、オンプレミスに設置したストレージ機器を従量課金型で利用可能なストレージサービスである。用途に合わせて、ブロックストレージの「APEX Block Service」と、ファイルストレージの「APEX File Services」を用意している(関連記事デルのオンプレミス+従量課金型ストレージ「APEX Data Storage Services」、ユーザー自身で管理可能に)。

 今回新たに、データバックアップのターゲット(バックアップ先)ストレージとして使える「Dell APEX Data Storage Services Backup Target」を提供する。これまでのファイルストレージやブロックストレージとの違いは、データ検証機能や重複排除機能など、データバックアップ用途に適した機能群を備える点である。

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バックアップツール「Dell PowerProtect Data Manager」のアプライアンス版、VMware環境の保護を容易にデル・テクノロジーズは2022年12月13日、データバックアップ関連製品の拡充と機能強化を発表した。データバックアップソフトウェア「Dell PowerProtect Data Manager」のアプライアンス版と、バックアップデータ保護ソフトウェア「Dell PowerProtect Cyber Recovery」のGoogle Cloud版を同日提供開始した。また、従量課金型ストレージ「Dell APEX Data Storage Services」にバックアップ専用ストレージを追加し、2023年第1四半期(2月~4月)から提供する。

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