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イオン九州、食品売場の品切れを店舗カメラで確認、製造計画を変更して売り上げを改善

2022年12月20日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

イオン九州(本部:福岡県福岡市)は、店舗のカメラ映像を食品廃棄ロスやピーク時の欠品対策に役立てるPoCを、福岡県下4店舗で実施した。PoCの結果、一部の店舗では、夕方のピーク時間帯における売れ筋商品の品切れを確認し、製造計画を変更した。人気商品が夕方以降も売場に並ぶようになったことで夕方の売り上げが改善した。クラウドカメラサービス「売場ウォッチ」を提供するネクスウェイが2022年12月19日に発表した。

 イオン九州は、店舗のカメラ映像を食品廃棄ロスやピーク時の欠品対策に役立てるPoCを、福岡県下4店舗で実施した。ホットデリカコーナーにカメラを設置し、売場の画像データをクラウドで確認できるようにした。ピーク時間前に人気商品の欠品を把握し、製造計画を修正することで、販売機会ロスや製造しすぎによる廃棄ロスを削減できるかを検証した(図1)。

図1:イオン九州が実施した、店舗のカメラ映像を食品廃棄ロスやピーク時の欠品対策に役立てるPoCの概要。ホットデリカコーナーの人気商品が夕方以降も売場に並ぶように製造計画を立てられるようにした(出典:ネクスウェイ)
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 イオン九州は大きく2つの課題を抱えていた。1つは、店舗を巡回して売場づくりを指導する担当者の業務負荷が高かったこと。「九州の担当エリアは広く、店舗間の移動距離も遠い。離島にも店舗があり多くの時間を要していた」(同社)という。もう1つは、ホットデリカコーナーにおける製造数を見積もることの難しさである。「店内で製造しその日のうちに売り切る必要がある。ここで製造数が少ないと販売機会を失い、過剰だと値引作業が発生してしまう」(同社)。

 PoCの結果、一部の店舗では、人気商品が夕方以降も売場に並ぶようになったことで夕方の売上が改善した。15分ごとに記録したカメラ画像から、夕方のピーク時間帯における売れ筋商品の品切れを確認し、製造計画を変更した形である。

 「主任が不在にしている時の売場の状況を、口頭や文書だけでなくクラウドカメラの記録画像を見ながら確認できるようになった。これにより、売場主任と製造担当者間のコミュニケーションがよりスムーズになった」(イオン九州)

 PoCでは、ネクスウェイのクラウドカメラサービス「売場ウォッチ」を利用した。売場のリアルタイムなライブ映像を見られるほか、15分間隔の売場の画像データをクラウド上に保存可能である。各店舗のピーク時間帯や開店閉店時の売場の様子など、確認したい時間帯の売場の状況を、店舗に訪問しなくてもオンライン上で確認できる。

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