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石坂産業、廃棄物の再資源化設備でローカル5GとAIを活用したスマートプラントの実証実験

2023年1月18日(水)IT Leaders編集部

石坂産業(本社:埼玉県三芳町)は2023年1月17日、廃棄物の再資源化処理を行うプラントにおいて、ローカル5GとAIを活用したスマートプラントの実証実験の結果を発表した。NECと共同で、2022年10月から12月にかけて実証実験を行い、重機の稼働状況や廃棄物の処理量のリアルタイムな可視化や、重機の遠隔操縦を検証した。

 産業廃棄物中間処理業者として廃材処理プラントやリサイクル製品製造の事業を行う石坂産業(本社:埼玉県三芳町)。同社は、廃棄物の再資源化処理を行うプラントにおいて、ローカル5GとAIを活用したスマートプラントの実証実験を行った。NECと共同で、2022年10月から12月にかけて実証実験を行い、重機の稼働状況や廃棄物の処理量のリアルタイムな可視化や、重機の遠隔操縦を検証した。

5G/vRAN環境を構築し、プラント内の作業状況を可視化

 実証実験では、廃コンクリート処理プラント内にローカル5Gの仮想化無線ネットワーク(vRAN)環境を構築し、作業エリアと重機に設置したカメラやセンサーからリアルタイムにデータを収集。そのうえでPCを使って現場での作業状況の把握、作業データの数値化、作業安全性の確認に関する実証を行った。

画面1:プラント内の重機・ピットの状況を可視化した画面(出典:石坂産業)
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 画面1は、プラント内の重機・ピット状況を可視化した画面である。重機の動きやピットの状況をセンシングし、ディスプレイ上に再現して可視化している。リアルタイムに状況を判別することで、重機に無駄な動きがないか確認でき、改善ポイントの発見や業務効率化の検討につながった。

 画面2は、作業状況を可視化したグラフである。主要業務(ホッパーによる廃棄物の投入)と間接業務(粉砕や積替え)の割合、廃棄物を荷下ろししてから再資源化処理するまでの作業推移と、廃棄物の一次処理にかかる時間を可視化している。目視でしか把握できなかった作業状況を定量化し、1時間あたりの廃棄物の投入量・投入平均回数や粉砕時間などを把握することで、作業効率の改善施策の検討に生かしている。

画面2:作業状況を可視化した画面(出典:石坂産業)
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 画面3は、現場リスクを可視化したグラフである。プラント内の危険区域に接近した人物を映像解析AIで常時把握すると共に、重機のエンジンの状態をモニタリングすることでリスクを可視化している。管理者が遠隔で現場を確認できることで、接触事故のリスク低減と安全性の担保が可能になる。

画面3:危険区域のリスクを可視化した画面(出典:石坂産業)
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●Next:重機の遠隔操縦にNECの適応遠隔操縦システムを活用

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