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NEC、DX推進人材の育成支援サービスを体系化、デジタルスキル標準が示す人材類型ごとに育成メニューを整備

データサイエンティストなど5つの人材類型で計15ロールを定義

2023年2月1日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECは2023年2月1日、DX人材育成支援サービス「NECアカデミー for DX」を強化し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の開発・運用を担う人材の育成プログラムに加えて、新たにDXを推進する人材の育成プログラムの提供を開始した。経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が定義した「デジタルスキル標準(DSS)」が示す5つの人材類型ごとに育成メニューを整備した。受講者が希望する期間、人数、到達レベルなどを確認後、適切な育成カリキュラムを提案する。価格(税別)は受講者8人の場合で1000万円から。

 NECの「NECアカデミー for DX」は、デジタルトランスフォーメーション(DX)にあたる人材の育成を支援する教育サービスである。従来は、DXシステムを実装/運用するためのIT専門スキルを持つ「DX専門人材」の育成プログラムを提供してきた。今回新たに、企業や組織でデジタル変革を推進する「DX推進人材」の育成プログラムを用意した。

図1:DX推進人材を育成するためのプログラムの概要。デジタルスキル標準(DSS)が示す5つの人材類型ごとに育成メニューを整備した(出典:NEC)
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 DX推進人材の育成プログラムは、経産省とIPAが定義した「デジタルスキル標準(DSS)」が示す5つの人材類型ごとに育成メニューを整備した(図1)。「ビジネスアーキテクト」「デザイナー」「データサイエンティスト」「ソフトウェアエンジニア」「サイバーセキュリティ」の類型ごとに、知識習得、模擬演習(ケーススタディ)、実践というステップでスキルを習得する。

 知識を習得にあたっては、遠隔ライブ研修やeトレーニングなどを活用する。次に、ワークショップやケーススタディを通して、みずから活用できるスキルとして定着させる。その後、専門家によるOJTや伴走型支援を受けながら、実践経験を積む。こうして、実際に業務で活用できる実践的なスキルを身に付ける。

 5つの人材類型では、1つの人材類型の中に2~4つのロール(役割)を定義している(合計で15個のロール)。1人の人材が複数のロールを担うことも想定している。図2はそれぞれのロールとスキルの対応表である。

図2:DX推進人材(15種類)に必要なスキル(出典:NEC)
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 価格(税別)は、データサイエンティスト育成プログラム(受講期間3~6カ月)が1000万円から。プログラムの構成例は、データビジネスストラテジストの場合、知識習得(AIリテラシ教育など)が必須4日間および推奨2日間、模擬演習(データ活用プロジェクト実践PBL)が3~5日間、実践(データサイエンティストOJT支援)が2~6カ月など。

 「DXの社会実装・活用が進む一方で、DX人材の不足が課題になっている。また、DXを加速するためには、DXの実装・運用にあたる専門人材だけでなく、企業や組織においてデジタル変革を推進するDX推進人材が求められている。こうした中で従業員のリスキリングに取り組む企業が増えている」(NEC)

 なお、NECでは、自社内のDX人材育成も進めている。2020年度に5000人だったDX人材を、2025年度に1万人まで増やす計画を掲げている。

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