[市場動向]

クラスメソッドとメソドロジック、新世代のデータ分析基盤「モダンデータスタック」の調査研究とSIで協業

2023年4月5日(水)IT Leaders編集部

クラスメソッドとメソドロジックは2023年4月4日、データ分析/活用基盤構築の方法論「モダンデータスタック(Modern Data Stack)」分野における戦略的協業を開始したと発表した。両社は共同で、モダンデータスタックに基づいた製品・サービスの調査研究および導入支援を実施する。同分野で2025年に10億円の売上を目標にする。

 クラウドを中心とした技術支援を提供するクラスメソッドと、データモデリングとアーキテクチャ設計を行うメソドロジックは、「モダンデータスタック(Modern Data Stack)」と呼ばれるデータ分析/活用基盤構築の方法論および製品分野における戦略的協業を開始した。両社は共同で、Modern Data Stack製品・サービスの調査研究および導入支援を実施する(図1)。

図1:モダンデータスタックの構成イメージと主要な製品・サービス(出典:クラスメソッド、メソドロジック)
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 現在、データ分析プラットフォーム分野では「Snowflake」「Databricks」「AWS Redshift」「Google BigQuery」「Azure Synapse」といったクラウド型データウェアハウス(DWH)を中心に、モダンデータスタックの新しい潮流が生まれている。

 モダンデータスタックは、クラウドネイティブ技術とSaaSのデータマネジメントツールを組み合わせたデータ分析/活用基盤およびその構築手法のこと。データ統合、データ分析、BIに関する企業のニーズを満たすため、柔軟かつ高速にデータ分析/活用基盤を構築することを目的にしている。

 同技術の最も重要なポイントとして両社は、導入するうえでアプリケーション開発・運用の負担が少ないこと、スピーディに利用を始められること、必要に応じて柔軟に変更が可能になることを挙げている。「モダンデータスタックの技術領域は幅広く、スムーズに導入するには新たな製品・サービスを選定・評価して検証するスキルを持つデータエンジニアが必要になる」(両社)という。

 モダンデータスタックを扱えるような経験豊富なデータエンジニアは慢性的に不足しているが、企業情報システム領域でのデータ分析基盤の構築に同技術を適用する企業は、この5年で急増していくと両社は見ている。「システム構築会社は、同技術に対応できるデータエンジニアを育成していくことが求められる」としている。

 両社はこれまで、Databricksを使ったデータレイクハウス基盤に関して、クラスメソッドのAWS構築のノウハウと、メソドロジックのデータ分析基盤構築のノウハウを融合して協業してきた。

 今回より協業領域を拡大し、モダンデータスタック分野でのデータ分析/活用基盤構築の共同推進と、両社のデータエンジニアの育成強化に取り組む。同技術にまつわる製品・サービスの最新動向の調査研究を行う。また、マーケティング/営業活動なども共同体制で進める。

 クラスメソッドは主にモダンデータスタックの構成要素となる製品・サービスの調査研究を実施し、オウンドメディア「DevelopersIO」を通じて技術情報を発信すると共に、製品・サービスの技術コンサルティングを提供していくとしている。

 メソドロジックは、モダンデータスタックを導入するユーザーのデータガバナンス方針の立案や、データマネジメント組織の設立支援、データのモデリングの支援を実施する。クラスメソッドと同技術の情報を連携し、製品・サービスの選定支援やモダンデータスタック全体のシステムアーキテクチャ設計を実施し、ユーザー環境におけるモダンデータスタック製品・サービスの導入を支援する。

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