[調査・レポート]

中小企業にとって、ローコード/ノーコード開発の利点は内製化ではなく、要求を反映しやすいこと─ノークリサーチ

RPAの目的は、人手不足よりも人的ミスの削減

2023年4月17日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ノークリサーチは2023年4月17日、中堅・中小企業におけるノーコード/ローコード開発ツールの利点とRPAの利用目的を調査した結果を発表した。ノーコード/ローコードに感じるメリットとしては、内製化よりもSIベンダーに要求仕様を反映しやすいことが上回り、RPAの狙いは人手不足の解消よりも人的ミスの削減が上回っている。

 ノークリサーチは、中堅・中小企業におけるノーコード/ローコード開発ツールの利点と、RPAの利用目的を調べた結果を発表した。これによると、ノーコード/ローコード開発ツールに感じるメリットは、内製化よりもSIベンダーに要求仕様を反映しやすいことが上回る。RPAの狙いは、人手不足の解消よりも人的ミスの削減が上回る。

中小企業ではシステム内製化の需要は低い

 ノーコード/ローコード開発ツールは一般的に、ユーザー企業における内製化を進める手段として捉えられている。ところが、同社が中小企業に対して「ノーコード/ローコード開発ツールの利点」を聞いた結果は、こうした一般論とは異なった結果になった。SIベンダーに要求仕様を反映しやすいメリットなどが、内製化が可能になるメリットよりも大きかった(図1)。

図1:中小企業から見た、ノーコード/ローコード開発ツールの利点(出典:ノークリサーチ)
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 例えば、ノーコード/ローコード開発ツール導入予定企業の場合、内製化を利点として挙げたユーザーは23.1%しかいない。一方、SIベンダーに開発を依頼することで、要求仕様を自由に反映できることが35.2%、ユーザーの都合に合わせて改変できることが37.5%と、いずれも内製化よりも大きい値となった。

 ノーコード/ローコード開発ツールの導入済み企業と導入予定企業の比較では、特に内製化を利点と挙げるユーザーの割合が大きく異なっている。導入済み企業では内製化を利点として挙げている企業が43.2%と大きいのに対して、導入予定企業は先述した通り23.1%にとどまる。

 内製化の利点を挙げるユーザーが減っている動向を受けて同社は、「中堅・中小企業の多くはノーコード/ローコード開発ツールによって内製化を進めたいわけではない。SIベンダーがツールを活用することで、自由度が高く改変も容易な業務システム構築が可能になることを期待している」と分析する。

人材不足よりも人的ミスを減らすことがRPAの狙い

 一方、RPAによる自動化は一般的に、人材不足を補う手段として捉えられている。ところが、同社が中堅・中小企業に対して「RPA活用の基本方針」を複数回答で聞いた結果は、こうした一般論とは異なった結果になった。人的ミスを減らす手段としての適用が、人材不足を補う手段よりも大きかった(図2)。

図2:中小企業から見た、RPAの利用目的(出典:ノークリサーチ)
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 例えば、RPA導入予定企業の場合、人手不足の解消を挙げたユーザーは13.3%しかいないが、人的ミスを減らすことを目的に挙げたユーザーは17.9%にのぼる。RPA導入済み企業は、これらのいずれも数値が下がるが、人手不足の解消(8.2%)よりも人的ミスの削減(11.3%)のほうが大きいという事実は変わらない。

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