ブロックチェーン基盤ベンダーの米Blockdaemonは2023年5月18日、日本市場における直近の取り組みと今後の強化計画について発表した。「Web3の進歩における日本の重要な役割を認識しており、暗号、NFT、GameFiなど日本独自のブロックチェーン資産に焦点を当てた製品の開発を目指している」 （同社）という。
米Blockdaemon（ブロックデーモン）は、2017年10月に設立された、ブロックチェーンネットワークにアクセスするための統合インフラをグローバルで提供するベンダーである。同社は、日本がブロックチェーン技術とイノベーションの戦略的な中心国として世界的に認められているとし、今後、「Web3とブロックチェーンソリューションの採用と統合において世界的なリーダーになる」と考えている。
日本でのプレゼンス拡大にあたって同社は、直近にAstar（アスター）、Crypto Garage、米BitGoとのパートナーシップを締結している。Astarは日本発のブロックチェーンネットワーク、Crypto Garageはデジタルガレージ傘下の法人向けデジタル資産インフラ事業者、BitGoはデジタル資産管理/ウォレットインフラ事業者である。
市場調査会社の米Inkwood Researchによると、日本のブロックチェーン市場は、2023年から2030年にかけて42.19％のCAGR（年平均成長率）を達成すると予測されている。Blockdaemonのインフラは、国内ではすでにFintertech、GMOコイン、SBI VCトレードなどに採用されている。「Web3の進歩における日本の重要な役割を認識しており、暗号、NFT、GameFi（注1）など日本独自のブロックチェーン資産に焦点を当てた製品の開発を目指している」 （Blockdaemon幹部）という。
注1：GameFi（ゲーミファイ）は、ゲーム（Game）と金融（Finance）を組み合わせた造語。ブロックチェーンやDeFi（Decentralized Finance：分散型金融）を用いたゲームないしはゲーム要素のあるサービスを指す。
日本を含むアジア太平洋地域における目標として、継続的な顧客サポートと顧客基盤の拡大、パートナーシップの深化と構築、現地の人材の雇用と成長、そしてデジタル資産分野におけるすぐれたプロジェクトの継続的な実現を挙げている。
