[事例ニュース]

小林製薬、肥大化した社内ファイルサーバーの使用状況を分析、一部ファイルをGoogle Driveに移行

ファイルサーバー容量可視化システム「ZiDOMA data」を活用

2023年6月21日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

小林製薬(本社:大阪市中央区)は、ファイルサーバーの移行にあたり、ファイルサーバーの使用状況を可視化してファイルの整理に役立てられるソフトウェアを活用した。分析の結果、現行ファイルサーバーで管理していた容量100TB規模のデータのうち、画像や動画などのサイズの大きなファイルや使用頻度が低いファイルを中心に、合計約20TBのデータを新たに契約したGoogle Driveに移行した。ファイルサーバー容量可視化システム「ZiDOMA data」を提供するARアドバンストテクノロジ(ARI)が2023年6月21日に発表した。

 小林製薬は、ファイルサーバーの移行にあたり、ファイルサーバーの使用状況を可視化してファイルの整理に役立てられるソフトウェアを活用した(図1)。分析の結果、現行ファイルサーバーで管理していた容量100TB規模のデータのうち、画像や動画などのサイズの大きなファイルや使用頻度が低いファイルを中心に、合計約20TBほどのデータを新たに契約したGoogle Driveに移行した。

図1:ファイルサーバーの移行・整理にあたって小林製薬が導入したファイルサーバー容量可視化システム「ZiDOMA data」の分析画面(出典:ARアドバンストテクノロジ)
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 小林製薬では、3000人以上の社員がファイルサーバーを利用している。かつては複数のファイルサーバーを各部署で運用していたが、2018年にこれを統合。統合によって部署間でのデータ共有は容易になったが、一方でデータ量の肥大化が進んだという。2023年にファイルサーバー入れ替えの計画を機に、ARアドバンストテクノロジ(ARI)のファイルサーバー使用状況可視化システム「ZiDOMA data」を導入した。

 ZiDOMA dataは、Windows系ファイルサーバー(CIFS/SMB)とオブジェクトストレージ(Amazon S3互換)を対象に、肥大化の原因をドリルダウン操作で分析していけるソフトウェア。ファイルサーバー内のディレクトリをツリー形式で表示し、各ディレクトリのサイズを表示する。サイズが大きいディレクトリをドリルダウンしていくことで、肥大化の原因を特定可能である。

 ファイルの所有者、拡張子、ファイルサイズ別に使用容量を表示する機能も持つ。これにより例えば、「ファイルサイズが大きい種類のファイルを優先して整理する」といった運用がとれる。ファイルの作成・更新・アクセス日時からの経過時間を色の濃淡で表示する機能も持つ。未使用ファイルのリストも作成可能であり、ファイルの整理(削除)に役立つ。

 小林製薬においても、ファイルの利用頻度や更新時期、ファイルサイズごとに可視化し、ファイルの整理に役立てた。こうして、現行ファイルサーバーからGoogle Driveにファイルの一部を移行した。移行にあたっては、ファイルが他のファイルサーバーに移動した際にファイルへのリンクアイコン(ショートカット)を自動的に生成する機能も役立った。

 複数人でサーバーを管理できる点もZiDOMA dataを評価したポイントである。管理者の数に関わらずファイルサーバー1台に1ライセンスの料金体系なので、追加コストなしで複数メンバー(社内に7つあるグループの管理者)がログインし、サーバーの分析を自由に行えることを評価した。

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