リスクマネジメント リスクマネジメント記事一覧へ

[新製品・サービス]

EYSC、AIの利用・開発を統制するAIガバナンス構築支援サービスを提供、AIのリスクに対処

2023年6月23日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)は2023年6月22日、AIの利用や開発・運用を律するガバナンスの構築を支援するサービスを開始すると発表した。AIを使う上で発生する各種のリスク(信頼性・正確性、プライバシー、知的財産権など)を統制するための体制やルール、プロセスを整備する。

 EYSCは、AIの利用や開発・運用を律するガバナンスの構築を支援するサービスを開始する。AIを使う上で発生する各種のリスク(信頼性・正確性、プライバシー、知的財産権など)を統制するための体制やルール、プロセスを整備する。

 現在、ChatGPTなど生成AIに対する関心の高まりにあわせ、企業においてもAIの利用や、AIと連携したサービスの開発・利用が進んでいる。一方、AIには各種のリスクが存在する(図1)。AIのリスクを統制するAIガバナンスの構築が必要である。

図1:AIを使ううえで生じるリスク(出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング)
拡大画像表示

 EYSCは、2つのAIガバナンスが必要という。1つは、利用者が誤った方法でAIを利用することにより発生するリスクを防ぐ「AI利用のためのガバナンス」。もう1つは、企業がAIモデルを含むシステムを開発・運用する際に、そのライフサイクルにおいて必要な対応を行う「AI開発・運用のためのガバナンス」である。

 これら2つのガバナンスを構築するサービスを、それぞれ提供する。

 (1)「AI利用のためのガバナンス構築支援サービス」は、法規制や各種ガイドラインをベースに、ユーザーの社内規定類と整合を取りながら、エンドユーザーがAIを利用する際の管理体制やルールなどの構築を支援する(図2)。

図2:「AI利用のためのガバナンス構築支援サービス」の内容(出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング)
拡大画像表示

 (2)「AI開発・運用のガバナンス構築支援サービス」は、システム開発のライフサイクルに沿って、AIを含むシステム/サービスを開発・運用する際のガバナンスの現状を評価し、改善点を明らかにしたうえで、管理体制やルールなどの強化を支援する(図3)。

図3:「AI開発・運用のガバナンス構築支援サービス」の内容(出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング)
拡大画像表示

 なお、EYSCはグローバルにおいて、AIガバナンスのフレームワーク「Trusted AI」を定め、ガバナンスの構築を支援している(図4)。同フレームワークは、「AI原則」、「開発ライフサイクル」、「リスク分類」の3層でリスクを整理し、個々のリスクに対するコントロールを定義している。

図4:AIガバナンスのフレームワーク「Trusted AI」の概要(出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング)
拡大画像表示
関連キーワード

EY / ガバナンス / AI倫理 / ITコンサルティング / 生成AI

関連記事

トピックス

[Sponsored]

EYSC、AIの利用・開発を統制するAIガバナンス構築支援サービスを提供、AIのリスクに対処EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)は2023年6月22日、AIの利用や開発・運用を律するガバナンスの構築を支援するサービスを開始すると発表した。AIを使う上で発生する各種のリスク(信頼性・正確性、プライバシー、知的財産権など)を統制するための体制やルール、プロセスを整備する。

PAGE TOP