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PwC Japan、ヘルスケア関連企業に向けて生成AIのPoC支援を開始

AI倫理、セキュリティ/プライバシー、ハルシネーションなどの問題解決を目指す

2023年7月11日(火)IT Leaders編集部

PwC Japanグループは2023年7月10日、ヘルスケア分野の企業に向けて、生成AIのPoC(概念実証)支援サービスを開始した。製薬会社、医療機器メーカー、病院、ヘルスケア業界に参入するテクノロジー企業などを対象に、業界固有のニーズやリスクを考慮しつつ、生成AIの活用による既存ビジネス変革の可能性を検証する。

 PwC Japanグループは、ヘルスケア分野の企業に向けて、生成AIのPoC(概念実証)支援サービスを開始した(表1)。製薬会社、医療機器メーカー、病院、ヘルスケア業界に参入するテクノロジー企業などを対象に、業界固有のニーズやリスクを考慮しつつ、生成AIの活用による既存ビジネス変革の可能性を検証する。

 「生成AIには、著作権、倫理的問題、セキュリティとプライバシー、ハルシネーション(注1)といった各種の課題がある。ヘルスケア業界は人々の健康や生命に直結することから、生成AIの活用にあたり、課題への対処が強く求められる。生成AIの専門性と、ヘルスケア業界のビジネスや関連法規制に関する知見を融合した支援が必要である」(同社)。

注1:ハルシネーション(Hallucination:幻覚、幻影)は、AIが事実に基づかない情報を生成する現象のこと。生成AIでは、大規模言語モデルの特性上、事実とは異なるもっともらしい偽の情報を出力することがしばしば見られる。

 生成AIは、過去の実績や知見を積み上げて今後を見極めることが難しいため、リスクに配慮しつつ実際のデータや業務を対象に仮説立案と検証を繰り返すことが重要である。同サービスは、ヘルスケア企業がこうした取り組みをより迅速に行い、かつ有意義なインサイトを得られるように支援する。

 セールス、マーケティング、ファーマコビジランス(PV)、メディカルアフェアーズ(MA)、リサーチ&ディベロップメント(R&D)、メディカルインフォメーションなどの各機能・部門において、情報整理・抽出、メール・各種文書などの下書き作成、活動の提案・推奨、ブレインストーミングといった各種ユースケースの実現性や価値の検証を支援する。

 サービスの提供体制として、PwCコンサルティング、PwCアドバイザリー、PwCあらた有限責任監査法人、PwC税理士法人、PwC弁護士法人のメンバーで構成した生成AI専門タスクフォースと、ヘルスケア分野の知見を持つ専門チームが連携する。なお、PwC Japanグループは、2023年4月から生成AIのコンサルティングサービスを提供している。

表1:ヘルスケア企業に向けて提供する生成AIのPoC(概念検証)支援サービスの概要(出典:PwC Japanグループ)
サービス 概要
ユースケース整理 ヘルスケア企業特有の各機能・部門ごとに想定されるユースケース仮説の立案
データ準備 取得・活用可能なデータの調査・加工・投入
検証・調整 コンテンツのトライアル生成と業務適用度の評価、投入データやプロンプトなどのチューニング
導入・展開計画 本格導入に向けた技術・運用・管理面での要件・検討事項の洗い出しと対応計画策定
規制・リスク対応計画 関連する法規制、税制、業界固有の規制やリスクを踏まえた要件・検討事項洗い出しと対応計画策定
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