[事例ニュース]

澁澤倉庫、荷主や物流企業とデータを送受するEDIシステムをクラウド移行/刷新

2023年8月7日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

澁澤倉庫(本社:東京都江東区)は、荷主や物流企業との間でデータをやり取りするためのEDI(電子データ交換)システムを刷新した。ISDN回線サービス終了に伴うインターネットEDIへの移行やサーバー老朽化などを理由に、オンプレミスのEDIソフトウェア「EDI-Master」からクラウド型EDIサービス「EDI-Master Cloud」に移行し、サーバーの運用管理負荷も減らした。EDI-Master Cloudを提供するキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)が2023年8月7日に発表した。

 澁澤倉庫は、倉庫業を主軸に、陸上運送、海上・港湾・航空輸送、通関などの業務を営む総合物流企業である。今回、荷主や物流企業との間でデータをやり取りするためのEDI(電子データ交換)システムを刷新した(図1)。

図1:澁澤倉庫によるEDIシステム刷新の概要(出典:キヤノンITソリューションズ)
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 同社は自社開発の物流システムを運用し、在庫管理や車両運行管理、通関業務など各種の業務に携わっている。なかでも取引先や荷主とのインタフェースとなるEDIは、毎日の受発注や入出庫・輸出入情報などの商取引データをやり取りしており重要と位置づけている。

 これまでキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)のパッケージソフト「EDI-Master」を運用してきたが、ISDN回線サービス終了に伴うインターネットEDIへの移行やサーバー老朽化といった課題が生じていた。また、障害対策から通信手順ごとに異なる複数台のEDIサーバーを運用・管理しており、システム保守の負荷が高かったという。

 これらの課題を解決するため、オンプレミスのEDI-Masterをクラウド型EDIサービス「EDI-Master Cloud」にリプレースした。ISDNの通信手順をインターネットEDIに置き換えたほか、EDIサーバーのクラウド化で運用負荷を軽減。また、Web APIを介してEDIの実行状況などを容易に取得可能になった。

 EDI-Master Cloudは、キヤノンITSがAmazon Web Services(AWS)環境でマイクロサービスアーキテクチャを用いて一から開発したサービス。EDIプロトコルとして全銀TCP/IP(広域IP網)(発信・着信)とJX手順(発信)の2つをサポートしている(関連記事キヤノンITS、クラウドEDI「EDI-Master Cloud」を提供、AWSマイクロサービス環境で新規開発)。

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