米マイクロストラテジー（MicroStrategy）は2023年10月3日（米国現地時間）、データ分析用生成AIチャットボット「MicroStrategy AI」を発表した。同社製BIツールや既存のアプリケーションに組み込んで利用する。自然文で問い合わせて回答をグラフなどの形で得られるほか、SQL文やグラフを配置したダッシュボード画面の生成機能を備えている。
マイクロストラテジーの「MicroStrategy AI」は、データ分析用の生成AIチャットボット機能である。同社製BIツールや既存のアプリケーションに組み込んで利用する。自然文で問い合わせて回答をグラフなどの形で得られるほか、SQLやグラフを配置したダッシュボード画面の生成機能を備えている。
画面1はAIチャットボットのサンプル画面である。例えば、「過去6カ月間、ホテルの顧客満足度はどう変化したか」と質問すると、「6カ月前と比べて7.5%向上し8月がピークだった。向上の主な原動力として夏のファミリーツアーパックが挙げられる」といった分析結果をグラフと共に提示してくれる。
画面1：自然言語でデータ分析が可能なAIチャットボットを使っているサンプル画面（出典：マイクロストラテジー・ジャパン） 分析ダッシュボードの作成支援機能を備えている。AIチャットボットから「営業利益が見たい」「過去3年間の製品ごとの収益の変化を見たい」といった指示を書くと、回答としてグラフ部品を表示する。ここで「ページに追加」をクリックすると、ダッシュボード画面に組み込む。さらに、関連する質問をAIが提案してくれる（画面2）。
画面2：AIチャットボットへの指示によってダッシュボードを作成している画面（出典：マイクロストラテジー・ジャパン）拡大画像表示
自然文からデータベースアクセスのためのSQL文の作成を行う機能もある。例えば、「2021年の売上トップ10を、シーズンと顧客の年齢層でブレイクダウンして出力してほしい」と指示すると、該当するSQL文を出力する（画面3）。「技術の成熟度に関係なく、すべての人がデータベースを活用できるようになる」（同社）という。
画面3：自然言語をSQLに変換するAIチャットボットの画面（出典：マイクロストラテジー・ジャパン）拡大画像表示
