三井不動産リアルティ（本社：東京都千代田区）は、住宅ローンの事前審査申込の受け付けや金融機関からの審査結果を管理する業務システムを、Oracle Cloud Infrastructure（OCI）とMicrosoft Azureのマルチクラウド環境に移行する。2024年5月の移行完了を予定している。Azure上のWebアプリケーションからOCI上のデータベースにアクセスするシステム構成をとる。日本オラクルが2023年11月6日に発表した。
三井不動産リアルティは現在、グループ会社のリハウスローンサービスが運用している住宅ローン業務システムの更改を進めている。顧客からの住宅ローン事前審査申込を受け付け、金融機関からの審査回答を管理するシステムである。
現行システムは、オンプレミス環境のOracle Databaseと、データベースと連携したWebアプリケーションで構成している。このシステムを今回クラウドに移行する。現行システムの利便性や性能を維持しながら、ユーザーが増加した場合でも柔軟かつ迅速にリソースを拡張できるようにするとしている。
移行先として、OCIとAzureのマルチクラウド環境を採用した。Azure上のWebアプリケーション（Azure App Serviceで稼働）から、OCI上のデータベース（Oracle Base Database Service）にアクセスする構成になる。
移行の工数や期間、移行後の運用負荷の観点から、「Oracle Database Service for Azure」を採用（関連記事：AzureからOracle Cloudのデータベースを利用しやすくする「Oracle Database Service for Microsoft Azure」）。クラウド移行の技術検証、データベース環境とアプリケーションの移行をSIベンダーのシステムエグゼが担当する。
