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光電製作所、SAP ERPをS/4HANA Cloudに移行、2024年5月に稼働開始

システム構築パッケージ「RISE with SAP」を採用

2023年11月14日(火)IT Leaders編集部

光電製作所(本社:東京都大田区)は、既存のERPシステム「SAP ECC6.0」からクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」に移行する。移行手段として、SAPジャパンのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を中核とするシステム構築パッケージ「RISE with SAP S/4HANA Cloud, private edition」を採用した。本社と国内外の拠点に導入し、2024年5月に稼働開始する予定。移行を支援する電通国際情報サービス(ISID)が2023年11月13日に発表した。

 1947(昭和22)年創業の光電製作所(コーデン)は、レーダー、ソナーなどのマリンエレクトロニクス製品やネットワーク製品などを製造・販売する電子機器メーカーである(画面1)。

画面1:光電製作所のコーポレートサイト。同社製のマリンレーダーは「はやぶさ2」にも採用されている

 同社はこれまでERPシステムに「SAP ERP Central Component6.0(SAP ECC6.0)」を運用してきた。今後、変化し続ける市場に対応し、ビジネスの拡大と競争力の強化を図るため、経営データ分析の高度化や業務プロセスの可視化・自動化などの施策に柔軟に対応することができる次期基幹システムを検討した。

 検討を経て、SAPジャパンのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を中核とするシステム構築パッケージ「RISE with SAP S/4HANA Cloud, private edition」への移行を決定。本社と国内外の拠点に導入し、2024年5月に稼働開始する予定である。

 RISE with SAPによるS/4HANA Cloudへの移行では、アプリケーションやデータベースなどに加えて、クラウドインフラやマネージドサービス、バージョンアップ対応作業を含めたサポートが含まれる(図1)。

図1:RISE with SAPの全体図(出典:独SAP)
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 光電製作所は採用したポイントとして、現行のSAP ECC6.0における設定やアドオン、データといった情報資産を無駄にすることなく新システムに引き継げること、システム運用から解放されること、SAP製品群との連携を挙げている。連携先として、開発ツール「SAP Business Technology Platform」、調達・購買システム「SAP Ariba」、プロセスマイニングツール「SAP Signavio」、学習コンテンツ「SAP Learning Hub」などが利用できる。

 電通国際情報サービス(ISID)が移行プロジェクトを支援する。移行作業に先立って、同社の影響分析サービス「Panaya」を用いて移行の影響範囲の特定と優先度づけを行っている。

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