スーパーコンピュータ性能ランキングのTOP500は2023年11月14日、ランキング最新版（2023年11月版）を公開した。1位は米オークリッジ国立研究所とHPEの「Frontier」（1194.00PFLOPS〈ペタフロップス〉、毎秒119京4000兆回）で前回（2023年6月版）と同じ。現時点でエクサフロップス級のスパコンはFrontierのみである。理化学研究所と富士通の「富岳」（442.01PFLOPS、毎秒44京2010兆回）は4位で、前回の2位から下がった。システム構成とベンチマーク値は前回と同じで、HPCGとGraph500の両ベンチマークでは8期連続1位となった。
スーパーコンピュータ性能ランキングのTOP500（www.top500.org）は、ランキング最新版として2023年11月版（2023年11月14日発表）を公開した（画面1）。
前回（2023年6月版）同様、1位は米オークリッジ国立研究所（ORNL）と米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ（HPE）の「Frontier」（写真1）で、スペックも前回と同じ1194.00PFLOPS（ペタフロップス、毎秒119京4000兆回）である。1194PFLOPSは1.194EFLOPS（エクサフロップス）に相当し、現時点でエクサフロップス級のスパコンはFrontierのみである。
画面1：TOP500の2023年11月版ランキング（出典：TOP500）拡大画像表示
写真1：米オークリッジ国立研究所（ORNL）と米HPEの「Frontier」（出典：日本ヒューレット・パッカード）拡大画像表示
LINPACKベンチマーク値の上位10システムのうち、4システム（2位、3位、8位、9位）が、2023年に構築された新たなシステムに入れ替わっている。2位はアルゴンヌ国立研究所とHPEの「Aurora」で585.34PFLOPS、3位は米マイクロソフト（Microsoft Azure）の「Eagle」で561.20PFLOPSだった。
理化学研究所と富士通の「富岳」は前回と同じ442.01PFLOPS（毎秒44京2010兆回）で、ランキングは前回の2位から4位に下がった（関連記事：スパコン性能ランキングTOP500の2023年6月版、前回と変わらず1位「Frontier」、2位「富岳」）。
8位は欧州HPC/バルセロナスーパーコンピューティングセンター（BSC）の「MareNostrum 5 ACC」で138.20PFLOPS、9位は米NVIDIAの「Eos NVIDIA DGX SuperPOD」で121.40PFLOPSだった。
●Next：HPCG、Graph500、HPL-MxP、Green500の各ベンチマーク結果
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