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サンダーコムジャパン、LLM/生成AIを自社IoT機器に実装する開発キット「ThunderSoft Rubik LLM」を提供

2023年11月24日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

サンダーコムジャパンは2023年11月24日、IoT機器向け大規模言語モデル(LLM)「ThunderSoft Rubik LLM」を発表した。組み込み機器に実装してスタンドアロンで動作させることを想定したLLMと、同LLMを利用するアプリケーション開発用ミドルウェア一式を提供する。同社のIoT機器「TurboX C8550」シリーズで動作する。

 中国サンダーソフト(Thundersoft)日本法人、サンダーコムジャパンの「ThunderSoft Rubik LLM」は、組み込み機器に実装してスタンドアロンで動作させることを想定した大規模言語モデル(LLM)である。同LLMを使ったアプリケーションを開発するためのミドルウェア一式を提供する(図1)。同社のIoT機器「TurboX C8550」シリーズで動作する(写真1)。

写真1:機器組み込み用途のIoT機器「TurboX C8550」の外観(出典:サンダーコムジャパン)
図1:「ThunderSoft Rubik LLM」のソフトウェアスタック(出典:サンダーコムジャパン)
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 電子機器に生成AIを組み込むことで、開発可能な製品の幅が広がるほか、機能の拡張が容易になるとしている。例えば、音声認識や自然言語処理を用いて、ユーザーの声で指示に応答するスマートスピーカーを、リアルタイム画像処理や顔認識を用いてセキュリティカメラを開発可能である。

 また、産業用の機器に生成AIを搭載することで、センサーデータと合わせて自己診断を行える。診断の結果、メンテナンスが必要な場合はアラートを発信するなど、より可用性と信頼性の高い機器を開発できるようになるとしている。

 サンダーコムジャパンによると、海外ではすでに同LLMの活用が進んでいるという。スマートロボットシステム「Rubik AMR Commander」では、AMR(自律移動ロボット)の指令システムにLLMを組み合わせ、音声対話、環境認識、タスクプランニング、自動制御など複数の機能を統合した。音声でタスクを割り当てられ、遠隔からロボットに物品配達などを指示できる。

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