日立ソリューションズは2023年12月4日、PPAP対策・誤送信対策クラウドサービス「活文 メールゲートウェイ クラウドサービス」を2024年1月10日から提供すると発表した。PPAP対策・誤送信対策機能を備えたメール中継サーバーソフトウェアのSaaS版として提供する。価格は個別見積もり。
日立ソリューションズの「活文 メールゲートウェイ」は、PPAP（添付ファイルのパスワード別送）対策・誤送信対策機能を備えたメール中継サーバーソフトウェアである。メールの中継経路に設置して運用することで、受信メールのPPAP対策、送信メールのPPAP対策と誤送信対策を行う（図1）。
図1：「活文 メールゲートウェイ クラウドサービス」を利用した際のPPAPメール受信イメージ（出典：日立ソリューションズ）拡大画像表示
今回、同ソフトウェアのSaaS版を提供する。オンプレミス版と同様、メールの中継経路に設置して運用する。PPAPを廃止する需要の高まりを受け、導入負担が少ないクラウドサービスとして提供するとしている。
PPAPの受信対策機能では、暗号化添付ファイルを含んだメールを一時的にサーバーで隔離し、マルウェア検査で添付ファイルの安全性を確認した後にメールを受信する仕組みをとる。エンドユーザーは、PPAPメールが隔離された旨の通知を受けて、Webブラウザからメールの内容を確認する。添付ファイルを受信する必要があれば、Web画面上で復号パスワードを入力するとサーバー上でマルウェア検査が実施される。
PPAPの送信対策機能では、社外にあてたメールの添付ファイルを分離してダウンロード配布用サーバーにアップロードし、ダウンロードURLをメール本文に記載して送信する。2024年3月からは誤送信対策機能を提供し、メールの一時保留や上長承認プロセスを設けることで誤送信を防ぐ。
