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大阪大学が統合ID基盤を構築し、2024年4月に顔認証入場管理システムを導入へ

2023年12月11日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

大阪大学(本部:大阪府吹田市)は2023年12月11日、全学の統合ID基盤「OUID(Osaka University IDentity)システム」を同年3月に構築したと発表した。在籍中の学生と教職員約3万人に加え、入学前や卒業後・退職後を含めた生涯的なID活用を想定している。同基盤を基に2024年4月には顔認証技術を採用した入場管理システムを大学構内の計26カ所に導入する予定である。

 大阪大学は2023年3月、全学の統合ID基盤「OUID(Osaka University IDentity)システム」を構築した。在籍中の学生と教職員約3万人に加え、入学前や卒業後・退職後を含めた生涯的なID活用を想定している。同基盤を基に2024年4月には顔認証技術を採用した入場管理システムを大学構内の計26カ所に導入する予定である(図1)。

図1:大阪大学の統合ID基盤「OUIDシステム」の概要(出典:大阪大学、NEC)
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 クライアント証明書を用いたユーザー認証方式を採用し、ユーザーが管理しているデバイス以外から不正に利用されるリスクや認証時の作業負荷を減らしている。マイナンバーカードを使った本人確認にも対応する。

 2023年4月導入予定の入場管理システムは、NECのの顔認証技術および「統合ID管理基盤システム」をベースに構築する。大阪大では建物や部屋ごとにシリンダーキーやIC/磁気カードなど入場管理の方法が異なり、鍵管理の業務負荷や紛失リスク、手書きの鍵貸出台帳の準備・記入といった煩雑な手続きなどの課題に対処する。また、採用・退職・配置換などの人事異動と連動した入場管理の仕組みを整える(写真1)。

写真1:大阪大学共創イノベーション棟で稼働予定の顔認証入場管理システムの様子(出典:大阪大学、NEC)

 今後、顔認証技術の適用範囲を広げて、同学附属図書館における入場ゲート、本の貸出・返却、自習室の混雑検知、授業の出欠管理、事務系PCログオンなどにも使えるようにする予定。将来的には学外の一般利用者にも展開することを視野に入れているという。

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