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DB操作ツール新版「SI Object Browser for Oracle 24」、生成AIでSQLを生成可能に

2023年12月14日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

システムインテグレータは2023年12月14日、データベース操作/開発支援ツール新版「SI Object Browser for Oracle 24」を発表した。2024年1月10日から販売する。新版では、生成AIを利用してSQLを生成/整形する機能を強化した。価格(税別)は1ライセンス4万6500円(保守料は2年間で1万8600円)などで、販売目標はSI Object Browserシリーズ全体で3年間で約25億円。

 システムインテグレータの「SI Object Browser」は、GUIでデータベースの作成や操作を行えるデータベース操作/開発支援ツールである(関連記事DB操作ツール新版「SI Object Browser for Oracle 23.1」、ChatGPT連携でSQLを自動整形)。

 SI Object BrowserからRDBMSに接続して使う。テーブルなど各種オブジェクトの作成/編集、RDBMS側に配置する業務ロジックの作成、SQLの実行など、各種のDB操作/メンテナンス操作を行える。

 2023年7月リリースのバージョン23.1では、ChatGPTのAPIを利用してSQLを自動整形する機能を追加した。人間が作成したSQLにインデントの挿入や大文字・小文字の変換などを行い、処理内容を分かりやすくする作業を自動化した。

生成AIを用いてSQLを生成/整形

 新版のSI Object Browser for Oracle 24では、生成AIを利用してSQLを生成/整形する機能を強化した。生成AIにAzure OpenAI Serviceを採用している。

画面1:生成AIによるSQL生成機能(出典:システムインテグレータ)
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 日本語のプロンプトからSQLを生成する機能を追加した。作成済みのテーブル情報を分析したうえで適切なSQLを生成する。SQLの知識がなくても、抽出したい内容を日本語で記述することでデータを抽出できるという(画面1)。

画面2:生成AIによるSQL加工機能(出典:システムインテグレータ)
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 また、日本語で「データ型の長さを倍にしてください」などの指示を与えるとSQLを加工する機能を追加した。手間がかかるSQLの加工作業を省力化する(画面2)。SQL構文に誤りがないかをチェックする機能も追加し、誤りがあれば修正後のSQLを提示してくれる(画面3)。

画面3:構文エラーのチェック機能(出典:システムインテグレータ)
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STP/トリガーのテスト実行/デバッグが可能

 新版ではまた、ストアドプロシージャと同様にトリガーについてもテストを実行してデバッグできるようにした。対象テーブルにデータを設定することで即座に実行できる。デバッグ画面は、トリガーのコードを1行ずつトレース実行しながら細かく動作を確認可能である(画面4)。

画面4:トリガーの実行画面(左)とデバッグ実行画面(右)(出典:システムインテグレータ)
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 テーブル画面のデータタブにおいて、列名を列コメントで設定した文字列に切り替える機能を追加した。例えば、列コメントに列名の日本語訳を設定していた場合、データタブ上で日本語に切り替えられ、誤読による作業ミスが減る(画面5)。

画面5:データタブで列名の表示をコメント文字列に切り替えている画面(出典:システムインテグレータ)
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システムインテグレータ / 生成AI / SQL / RDBMS / SI Object Browser / Oracle Database

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