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ローコード開発ツール「SPIRAL ver.2」、Webアクセス集中時の「待合室」機能を追加

2023年12月25日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

スパイラルは2023年12月25日、ローコード開発ツール「SPIRAL ver.2」に「待合室」機能を追加すると発表した。オプションとして2024年1月1日から提供する。Webサイトへのアクセスが集中してつながりにくい状態のときに、番号順にサイトへ遷移させることで、訪問者によるリロードを抑制し、Webサーバーへの負荷を軽減する。訪問者の画面には、自身の並び順や待ち時間を表示する。

 スパイラル(2023年6月にパイプドビッツから社名変更)の「SPIRAL ver.2」は、会員管理やメール配信といった名簿ベースの業務アプリケーションをローコードで開発可能なクラウド型アプリケーション開発基盤である。

 会員サイトで必要になるログイン/パスワード再登録フォームなど、Webアプリケーション/サイトの運営に必要なソフトウェア部品を揃えている。プログラミング知識がなくてもマウス操作でアプリケーションを作成できる(関連記事ローコード開発ツール「SPIRAL ver.2」新版、複数ページで使う同一のPHPプログラムを一元管理)。

図1:Webアプリケーションのローコード開発ツール「SPIRAL ver.2」に追加する「待合室」機能の概要(出典:スパイラル)
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 今回、「待合室」機能をオプションとして追加した。Webページへのアクセスの集中が想定される際に、ページ前段に専用のWebページを設置できる。順番待ちの列を作り、自分が並んでいる順番や待ち時間を表示し、順番にページへ遷移させる。待合室の管理画面では、サイト訪問者に向けて表示する各種メッセージの編集や締め切りの設定、待機状況の確認などが行える(図1)。

 サイト訪問者によるリロードを抑制し、Webサーバーへの負荷を減らす。また、待合室のWebページでは、自分が並んでいる順番や待ち時間を表示することで、サイト訪問者のストレスを減らす。

 アクセス状況や負荷状況に応じてWebページに遷移させる流量を自動的に増減する「自動流量コントロール」機能を備える。また、待合室を経由せずにWebページに直接アクセスした際に待合室を経由するように誘導する「待合室判定プログラム」を用意している。

 「事前予約が必要なイベントの申込などではアクセスが集中し、Webサーバーが負荷に耐えられない状況が発生することがある。訪問者が企業のWebサイトにアクセスができなくなると、サイト訪問者はストレスや不満を感じるようになる」(スパイラル)という問題に対処する。

 同社は2022年9月、大規模環境向けのローコード開発ツール「SPIRAL ver.1」のオプションで待合室機能を先行提供している。食品メーカーの工場見学予約などの事例を支援し、実績はすでに70件を超える。ニーズの高まりを受け、ノーコード・短期間でもWebアプリケーション/サイトを構築可能なSPIRAL ver.2にも同機能を追加した。

 SPIRAL ver.2を使った、サイトへの待合室の設置は数営業日で構築できるという。「急ぎで大規模なキャンペーンの受付フォームを実現したい」「アクセス集中が予想されるので、すぐに対策を講じたい」といった要望に迅速に応えるとしている。

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SPIRAL / ローコード / Webサイト / CMS / スパイラル

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