[新製品・サービス]

サイバートラスト、セルフ検査型の脆弱性診断「ホスト診断」でネットワークサービスも診断可能に

2024年1月31日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

サイバートラストは2024年1月25日、脆弱性診断サービス「ホスト診断」をアップデートした。ユーザーが検査ツールを使って診断対象システム(Windows Server、Linux)内のソフトウェアの脆弱性をリストにする。外部の担当者に頼らずにユーザー自身で検査できる。アップデートで、当該のサーバーで稼働しているネットワークサービスを診断対象に加えた。

 サイバートラストの「ホスト診断」は、ユーザーによるセルフ検査型の脆弱性診断サービスである。検知ツールが診断対象システム(Windows Server、Linux)にインストール済みのソフトウェアを抽出し、同社がそれぞれの脆弱性を可視化したレポートを作成。ソフトウェアと脆弱性情報(JVN、NVD、CVE)をひもづけ、脆弱性のリスクをCVSS(共通脆弱性評価システム)のスコアで評価、優先対応すべき脆弱性が分かる(図1)。

図1:サーバーの脆弱性を診断する「ホスト診断」の概要(出典:サイバートラスト)
拡大画像表示

 一般的な脆弱性診断サービスのように外部の担当者に頼らず、ユーザー自身が専用の検査ツールを使って検査結果を確認できる。その検査結果からサイバートラストが診断レポートを作成する。検査に用いるファイルは非常駐型で、実行後に消去可能である。

 今回のアップデートで、「近年のサイバー攻撃はリモート/内部の垣根がない」(同社)ことを受けて、診断対象に当該のサーバーで稼働しているネットワークサービスが加わった。ネットワーク診断サービスと同等の情報が得られるとしている。現在の診断項目は20種類で、アカウント情報やパスワード強度の診断をオプションで提供する(表1)。

 また、脆弱性への対処優先度が分かりやすくなった。CVSSスコアなどに加えて、対象サーバーの用途やロケーションをヒアリングした情報を加味して、より実態に即した優先度を付してレポートに反映する。

表1:「ホスト診断」の診断項目(出典:サイバートラスト)
システム情報 OSのバージョン情報の調査
カーネルのバージョン情報の調査
ネットワークインターフェース情報の調査
DNSサーバー情報の調査
システムアーキテクチャ
インストールソフトウェアパッケージの脆弱性 ソフトウェアパッケージ情報に関する調査
ソフトウェアパッケージの既知の脆弱性
ソフトウェアパッケージのバージョン情報に関する調査
公開されている既知の脆弱性に関する調査
未適用・最新のセキュリティパッチに関する調査
使用・未使用のソフトウェアパッケージ情報に関する調査
サービス情報 稼働ネットワークサービス IPv4
稼働ネットワークサービス IPv6
稼働ネットワークサービスのバナー情報(Linuxのみ)
稼働プロセス情報(Linuxのみ)
その他 脆弱性の対策優先順位づけの分析(Linuxのみ)
脆弱性ごとのKVE分析
脆弱性のインストールソフトウェアパッケージごとの詳細分析(プロセス、ネットワークサービス、脆弱性レベル)
ユーザー情報(オプション、Linuxのみ) アカウント一覧
パスワード強度の調査
関連キーワード

サイバートラスト / 脆弱性診断 / Linux / Windows Server / サイバー攻撃

関連記事

トピックス

[Sponsored]

サイバートラスト、セルフ検査型の脆弱性診断「ホスト診断」でネットワークサービスも診断可能にサイバートラストは2024年1月25日、脆弱性診断サービス「ホスト診断」をアップデートした。ユーザーが検査ツールを使って診断対象システム(Windows Server、Linux)内のソフトウェアの脆弱性をリストにする。外部の担当者に頼らずにユーザー自身で検査できる。アップデートで、当該のサーバーで稼働しているネットワークサービスを診断対象に加えた。

PAGE TOP