[調査・レポート]

RPAツール導入シェア1位は「WinActor」、2位は「BizRobo!」─ノークリサーチ

定型文書の転記/照合の用途が今後も主流

2024年2月2日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ノークリサーチは2024年1月31日、国内の中堅・中小企業におけるRPAソフトウェアのシェアと用途を調査した結果を発表した。導入済みのRPAソフトウェアの1位はNTTアドバンステクノロジの「WinActor」(24.8%)、2位はRPAテクノロジーズの「BizRobo!」(16.1%)で、両社の2強状態が続いている。同社は、RPAの用途を尋ねた結果から、定型文書の転記/照合の用途が今後も主流であり続けると見ている。

 ノークリサーチは、国内の中堅・中小企業におけるRPAソフトウェアの者数シェアと用途を調査した。調査対象企業/回答者は年商500億円未満の中堅・中小企業1300社で、情報システムの導入・運用管理、製品・サービスの選定・決済の権限を持つ職責者から回答を得た(関連記事ローコード/ノーコード開発ツール導入シェア1位は「GeneXus」、導入予定1位は「kintone」─ノークリサーチ

 調査では、RPA機能を有する44の製品・種別の導入状況を尋ねている。内訳は、国内ベンダー製RPAソフト25製品、海外ベンダー製RPAソフト11製品、8種類のソフトウェアジャンルである。

表1:中堅・中小企業におけるRPAソフトウェアの社数シェア(出典:ノークリサーチ)
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 導入済みのRPAソフトウェアの1位はNTTアドバンステクノロジの「WinActor」(24.8%)で、10%台の2位以下を引き離している。2位はRPAテクノロジーズの「BizRobo!」(16.1%)、3位はユーザックシステムの「Auto名人シリーズ」(15.8%)だった。以下、「OCEVISTAS」(12.9%)、「SynchRoid」(12.7%)、「GENEST/EntreQue/Axelute」(11.4%)、「Power Automate Desktop」(10.0%)が続く(表1)。

 なお、2位のBizRobo!を提供するRPAテクノロジーズは4位のOCEVISTAS、5位のSynchRoidの開発にも関わっており、「NTTアドバンステクノロジとRPAテクノロジーズの2強状態」(同社)が続いている。

 表1の右側は、導入予定としたRPAソフトウェアの社数シェアである。導入済みシェアで10位の「独自開発システム」が導入予定では17.4%の回答を集めて2位になっている。「ERP/基幹系システムの一機能として利用」は6.7%、「ペーパーレス化のソリューションの一部として利用」は6.2%だった。

 図1は、年商区分別の導入状況である。小規模(5億円未満)、中小規模(50~100億円)、中堅規模(300~500億円)の3区分において、導入/導入予定率に差がないことがわかる。

図1:年商区分別に見たRPAソフトウェアの社数シェア(出典:ノークリサーチ)
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●Next:RPAツールを適用する場面・用途の傾向

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