[事例ニュース]

プリント基板製造のキョウデン、全社員2500人にAIチャットを導入し、社内問い合わせが75%減少

2024年2月21日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

プリント基板の設計・製造会社のキョウデン(本社:長野県上伊那郡)は、社内に蓄積したナレッジを生成AIを用いたチャットを介して参照可能なシステムを構築した。コズムの「COSM AI Chat」を導入し、全社員2500人が利用する。導入前に月間約150件あった社内の問い合わせが、導入後には40件に減り、年間約2000万円の工数削減を見込んでいる。コズムが2024年2月21日に発表した。

 長野県のプリント基板の設計・製造会社であるキョウデンは、社内に蓄積したナレッジを生成AIを用いたチャットを介して参照可能なシステムを構築した。製造業における製造プロセス、基準、スペックといった業務文書を、チャットから質問/閲覧できるようにしている。全社員2500人が利用する。

図1:キョウデンにおけるAIチャットの導入効果(出典:コズム)

 導入以前、社内の問い合わせが月間で約150件あったが、導入後には40件に減り、問い合わせに対応する担当者の工数が約75%減っている。キョウデンは、年間で約2000万円の工数削減を見込んでいる(図1)。

 AIチャットシステムは、コズムの「COSM AI Chat」を採用して構築した。Azure OpenAI Serviceベースの生成AI機能を備える。データを社外に公開しない/自社データをナレッジに取り込める/法人単位で契約できる/ユーザー単位でアカウントを管理する/SlackやSalesforceなど外部ツール経由で使える/管理画面をカスタマイズできるなどの特徴を持つ。

 キョウデンは、導入効果について「データ分析や多数の社内規定の探索に費やしていた時間を削って、戦略的な仕事に集中できるようになった」と評価している。「特に製造業の場合、製造プロセス、基準、スペック、管理要項など多くの情報を文書として管理しており、これらを理解するだけでも時間がかかる。AIで回答できることは画期的である」(同社)。

関連キーワード

生成AI / Azure OpenAI Service / 製造 / 長野県 / ヘルプデスク

関連記事

トピックス

[Sponsored]

プリント基板製造のキョウデン、全社員2500人にAIチャットを導入し、社内問い合わせが75%減少プリント基板の設計・製造会社のキョウデン(本社:長野県上伊那郡)は、社内に蓄積したナレッジを生成AIを用いたチャットを介して参照可能なシステムを構築した。コズムの「COSM AI Chat」を導入し、全社員2500人が利用する。導入前に月間約150件あった社内の問い合わせが、導入後には40件に減り、年間約2000万円の工数削減を見込んでいる。コズムが2024年2月21日に発表した。

PAGE TOP