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茨城県の青洲会神立病院、医療同意書をサインから保存までペーパーレスに

2024年3月26日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

医療法人社団青洲会神立病院(茨城県土浦市)は、医療同意書など病院が扱う各種の書類をペーパーレスにする。セイコーソリューションズが提供する、電子契約機能を備えたクラウド型文書保管サービス「COMPACT IN」を採用した。2024年3月の試験導入を経て、2024年度中に青洲会グループの福祉施設全院での導入を目指す。周辺地域の医療施設、福祉施設への導入も進める。セイコーソリューションズが同年3月26日に発表した。

 医療行為では、患者本人、家族、院外の施設責任者などとの厳密な意思の確認・同意が必要になる。また、同意書を長期的に保存する必要もある。茨城県土浦市の医療法人社団青洲会神立病院は、医療同意書を電子化/ペーパーレスにする取り組みを開始した(図1)。

図1:電子化した同意書のフロー(出典:セイコーソリューションズ)

 取り組みにあたって、セイコーソリューションズが提供する、電子契約機能を備えたクラウド型文書保管サービス「COMPACT IN」を採用。医療情報システムの安全管理に関する厚生労働省のガイドラインに準拠する形で利用する。

 2024年3月の試験導入で評価を行い、2024年度中に青洲会グループの福祉施設全院での導入を目指す。同意書以外の各種書類についても、医療機関・福祉機関の業務全体でペーパーレスを進める計画。COMPACT INに備わる、電子帳簿保存法に準拠した文書保管機能や電子配信機能の利用を予定する。

 「医療業界にはアナログな部分が多く残されているが、文書保管は最たるもの。サインから保存までに多くの手間と時間と場所を要してきたが、ようやく解決に向けて一筋の光明が差した」(神立病院)

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