[事例ニュース]

NTTコム オンライン、顧客サービス基盤のDBをPostgreSQLからEDBに移行、運用保守を容易に

2024年4月9日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(NTTコム オンライン、本社:東京都品川区)は、顧客サービス基盤のデータベースをオープンソースのPostgreSQLからエンタープライズDBの「EDB」に移行し、2023年4月に稼働開始した。EDBはPostgreSQLの商用版にあたり、企業向けの機能群を追加しているほか、サポートを受けられる。移行を支援したアシストが2024年4月9日に発表した。

 NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(NTTコム オンライン)は、デジタルマーケティングやデータ解析などのサービスを企業に提供している。

 同社はこれまで、サービス提供基盤のデータベースとしてオープンソースソフトウェア(OSS)のPostgreSQLを利用していたが、事業の成長に伴い、より高い性能や信頼性、運用効率化が求められるようになっていた。また、データベースを稼働するハードウェアがリプレース時期を迎え、システムを移行する必要があったという。

 PostgreSQLの運用ではアップグレードが容易でなく、やむえず古いバージョンを運用し続けていた。そのため、新しいバージョンで利用できる有効な機能を利用できないでいた。例えば、トランザクションID周回問題(トランザクションIDを使い切ってIDが周回するとデータが見えなくなる問題)に対しても、問題を回避するプログラムを現場で作成して対処していたという。

 そこで、アシストの支援を得て、データベース基盤をエンタープライズDBの「EDB」に移行した。PostgreSQLの商用版にあたるRDBMSで、データベースエンジンを中核に、高可用性のためのクラスタリング/レプリケーションといった周辺ツール群とサポートサービスを組み合わせている。

図1:オープンソースのPostgreSQLから「EDB」に移行したことによって得られたメリット(出典:アシスト)
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 EDBへの移行で、PostgreSQLのバージョンを上げることができ、バグの多くが解消され、データベース起因のトラブルが減ったほか、性能が向上し、今後のアップグレードも容易になった。また、本番系から待機系への切り替えを、内製の仕組みからEDBの標準機能の利用に切り替えている。

 「何よりも、運用面で困った時に頼りにできる問い合わせ窓口ができたことが大きい」と同社は移行効果を説明。以前はデータベースにトラブルが発生しても相談先がなかったが、今後はアシストにサポートを依頼できるようになった(図1)。

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NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション / PostgreSQL / EDB / EnterpriseDB / RDBMS

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